毎日の文トレ

日々感じたことや考えたことを書き殴ります。

英単語帳の香り

高校生の時、大人ぶった女友達が持って来ていた香水をムエット(香りを試すためのしっかりした紙)に振りかけて、英単語帳のしおりにしていた。シャネルの何とかという香水だったはずだが、振りかけた直後はキツめで、あまりいい香りだとは思わなかったのだが、一日二日経つと、香りの角が取れて、まろやかで上品ないい香りになった。英語が好きだったので、毎日のように単語帳を開き、そのしおりの匂いを嗅いでいた。人のように毎日会えば好きになってしまうのと同じ原理で、その香水も好きになった。ただ、好きなのはラストノート(いわゆる残り香みたいなもの)だけである。

新しい本の匂いを嗅ぐのも好きだったが、香水の香りも加わって、とても嗅ぎ心地の良い単語帳に仕上がった。そんな単語帳を高校3年間使い続けたからか、街中で嗅ぐ香水の匂いに抵抗感を示すことはあまりない。

京都・三条に最近できたMOMAショップにあったコムデギャルソンのAMAZINGREENという香水がとても気に入った。想像の通り、トップノートはキツめなのだけど、落ち着いて来ると嫌味のない落ち着いた上品なグリーン系の香りが残って、常に鼻の周りに塗っておきたいと思うくらい気に入った。

ただ、世間には男の香水に不寛容な人も多いらしく、また、強めな香水を付けていると遊び人かと思われてしまうのも癪である。

なので、今はフレグランス柔軟剤で我慢しようと思い、薬局に向かった。

売っていた中で、一番良さそうだったFAFAの男向けの柔軟剤を買った。これから洗濯が楽しみである。これを使い終わったら、今度はネットでしか売っていないような柔軟剤を買おうと思う。

 

 

旅行前の期待感

 

つい先ほどまで小旅行していた矢先、こんなツイートが流れてきたので、気になってソースを調べて見た。

すると、こういうニュース記事が出てきた。「いかにして休暇は幸福に影響を与えるか」(https://well.blogs.nytimes.com/2010/02/18/how-vacations-affect-your-happiness/?_r=0

そして、さらにその研究についてのリンク(https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11482-009-9091-9

 

オランダの研究で、旅行が人の幸福度とどう関係するのかを調べて研究である。

簡単に言うと、旅行は計画し、待ち望んでワクワクする楽しさが全てで、旅行後にブーストされた幸福度は最大8週間も持続する(ただし、旅行で非常にリラックスできたグループのみ)。また、旅行後はその幸福度が一瞬のうちに下落し、旅行者の中で旅行で非常にリラックスできたと感じたグループですら、2週間しか持続しない。なので、一年に一回大きな旅行をするのではなく、細かな旅行を複数回予定した方が総幸福量は多い。

 

ということだ。旅行予約サイトのキャッチコピーで使えそう。「楽しみな予定が多いほど、人は幸せになる。」みたいな。「手帳が埋まっていく幸せ」みたいな。

 

冒頭のツイートでも言及されていたが、これは旅行に限らずほぼ全ての楽しみに共通すると思う。

ただ、個人的には、その場で即席で出来上がったパーティーと、何かをするみたいなイベントも十分楽しいと思えるのだけど。棚からぼたもち的なイベント。トントン拍子で話が弾んで、気づいたらみんなベロンベロンになっているような出来事。

 

社会人になるとそういうこともなくなってしまうのかと思うと、残りわずかな時間楽しまなきゃな!という気分になる。

 

 

 

 

 

 

お尻心地の良いカフェ

京都市左京区の山の方にある京都造形芸術大学(通称、造形大)に併設されているカフェに通っている。

Verdi(ヴェルディー)というカフェで、近くに本店があるらしく、このお店は二号店のようだ。造形大の入り口にドカンと建てられて、非常に入りやすい。店内はかなり広く、コーヒー豆を焙煎するためのロースターも設置されているくらいには広い。

連続した長いソファーが壁面に沿ってL字型に設置されていて、その前にテーブルが3台くらい置かれている。そんな感じのデザインである。僕がカフェで一番重要視するポイントである、『お尻心地』抜群である。天井には、太陽のようなイメージの梁が見えて、広々とした伸びやかでおしゃれな空間を演出している。Freewifiも飛んでいるので、MacBookを持ち込んで作業なり、複数人で会議なりしているのをよく見る。実際に、かなり使い勝手は良い。

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面白いのは、大学に併設されているのに、造形大の学生らしい人はほとんどいないことだ。(早い時間やお昼頃にはいるのかもしれないが)ちなみに、造形大の学生はコーヒーが100円引きになるらしく、非常に羨ましい限りだ。夕方くらいに行くと、いるのはパソコンを持った京大生っぽい連中か、おしゃべりで暇を持て余したオバハンばっかりだ。ただ、それでもほとんどの席は埋まっていない。

静かにパソコンをカタカタやっているのは構わないのだが、おしゃべりなオバハンの妙に上ずった声は聞いているだけで、イライラしてきて、コーヒーも不味くなる。もちろんだが、コーヒーは非常に美味しく、ハンドドリップは苦味が出過ぎないように温度も調節してある。スタバのくっそ熱いドリップとは大違いだ。写真の長いフレンチトーストもコーヒーのお供に良い。少しお腹が減っているなら、とても気にいると思う。

 

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こんな写真をSNSに投稿したところ、造形大の友達からリプライをもらった。

このカフェが建てられた空間は元々、制作展示をしていたらしく、その展示スペースという学生からすると、とても貴重な空間を金稼ぎのために潰しやがってということだった。まあ、その子は過激なので、全員がそう思っている訳でないと思いたい。

 

カフェがあることで、大学に一般の人が集まるので、うまく誘導してあげれば、展示を見てもらう機会も増えるのだろうと思った。ただ、今カフェにそのような誘導は全くない。素人考えだが、制作展示スペースを併設するなどすればいいのに。と思う一方、快適な空間デザインが歪んでしまうなら悲しい結果になる。

 

せっかく大学に併設されているのだから、そこらへんの議論を進めていただきたい。

 

京大にもこんなおしゃれなカフェできないかな。もちろん学生は100円引きで。

 

 

骨から分かった事実

トレイルランにはまって、隙があれば大文字山に登っていた頃、あるトレイルランのレースにて、右足首を捻挫したことがあった。

比叡山バプティスト病院がある登り口から入って、延暦寺を通り抜け、大原まで降り、金毘羅山を登り、京都造形大の裏手にある瓜生山へぐるっと戻ってくるハードなレースだった。確か全長で43km山道を走り続けた。

 

朝9時ごろにスタートして、ゴールしたのがその6時間後くらいだったと思う。ゴール直前の下り坂で、後ろから誰かが走ってくる音が聞こえたので、抜かされたくないという一心で、ラストスパートをかけた時だった。勇み足で、焦ってスピードが制御できず、ちょっとしたカーブで盛大に足首をグネッたのだ。軽くひねったレベルではなく、後ろから追っていた人からすると、足首が折れたのかという割れるくらい内側にひねっていたそうである。その場は、アドレナリンも出ていたので、あまり痛みを感じなかったのだが、その日の晩から強烈に痛み始め、右足で地面を蹴ることすら難しい状態であった。

 

病院で湿布とサポーターをもらい、安静にしていたら、まっすぐ歩けるようにはなったのだが、それ以降は、頻繁に足首を捻るようになった。足首の靭帯が緩んでしまって、もう元には戻らないようなのだ。なんてことのない下り坂で自分でもびっくりするくらい捻挫した時は、もうトレイルランはダメだなと思った。

 

そんなある時、研究室のCTスキャンで足を撮ってみようと思った。ちょうど二足歩行について興味があったので、いい機会だと思ったのだ。

 

自分の足のCT画像を見ていると、腓骨というくるぶしの骨の一部がどうやら欠けていて、下の方にその破片みたいな小さくて丸い骨があるのを発見した。なんだこれはと思って、教授に聞いてみると、それは昔骨折をした痕だと教えてもらった。

 

そんな骨が折れるほどの骨折した経験は少なくとも記憶にはないぞと思ったのだが、生活費の催促電話のついでに、母親に尋ねてみた。

 

すると、小学校に入る前に公園で自転車の練習をしていた時、うっかりと後輪のスポークとスポークの間に右足を挟んでしまい、そのまま足を捻ったことがあると聞かされた。なるほど、もしかすると右足の靭帯が緩んだのは、このころの影響もあったのかもしれない。

 

僕は非常に驚き、謎がスッキリと解決されたことに興奮した。こういう知的興奮のために、研究者は知的探求を続けるのでしょう。

 

タニシ落としという趣味

20歳までにアイディアの素材はすでに集められているなんて、話を聞くと、小学校までの記憶がほとんどない僕は、悲しい気持ちになる。さほど起伏もなく面白くもない生活だったので、脳が覚えておく必要がないと判断したのかもしれない。ただ、思い出せないで頭の奥底に眠っているものがあるはずだから、それらを拾い上げていこうと思う。

 

小学校高学年だった時(さっそく記憶が曖昧である)、教室には金魚を飼っている水槽があり、その壁面に生える藻を減らすためにタニシも入れられていた。思えば、そんな理由なんてなく、ただなんかと一緒に滑り込んでいたのかもしれない。同じ種類のタニシが壁面にベタベタとくっついている姿は、どう考えても気分のいいものではない。普通、あんな貝の後ろ姿は見ないで済むようになっている。

 

したがって、非常にシンプルで動物的で乱暴な考えで、タニシを壁面から落とし続けることにした。給食を食べた後は、教室に戻りひたすらタニシを落とし続けた。

 

見かけによらず意外と繊細な生き物のようで、手で壁面を叩いて少し振動を与えると、防衛反応かで、そのまま下に真っ逆さまに落ちていく様が面白く、それはどんどんエスカレートしていった。言わば、今のスマホゲー的な感覚である。

 

ある時、いつもの調子で、相撲稽古のように水槽を叩いていると、スーッと手が水槽の中に吸い込まれた。ガラスが割れ、そこから鉄砲水のように水槽の中身が吹き出した。水、金魚、ちっさなえび、水草、そしてタニシたちが教室の床に散らばった。金魚が床でピチピチ跳ねていたのは覚えている。クラスはしっちゃかめっちゃかになり、ガラスで手を切ったかもしれないから確認してこいと、僕はトイレに連れていかれた。

 

幸運にも、なんの傷も出来ておらず、気持ち悪い臭いのする制服から体操服へ着替え、教室へ戻った。周辺の机は動かされ、床はびちゃびちゃであったが、生き物たちはバケツに移されていて、なんとか無事といった状況だった。

 

その後は、いつも通り授業が始まり、いつも通りの日常に戻った。水槽のタニシを落とすためにやっていたという主張が認められて、全く怒られなかった。その後は新しい水槽が買い換えられ、この出来事はクラスのみんなから忘れられた。

 

1ヶ月くらい後だったか、大掃除をすることになった。教室の後ろのロッカーを動かすと、ロッカーの側面にミイラ化した金魚が一匹ペッタリとくっついていた。

 

確か見つけた生徒は、悲鳴をあげていたが、当時の僕がどんな感情を抱いたか忘れてしまった。これだけ覚えているということは、何か強いものを感じたのだろう。おそらく、怖いというよりは、面白おかしい、滑稽だと思ったのだと推測する。

 

水槽の中の金魚の存在感が減ったなんて、誰も考えていなかったのだろう。

  

大分麦焼酎いいちこ

この前、友達から貸してもらった東村アキコの『かくかくしかじか』を読んだ。

作者が漫画家になるまでを描いたマンガエッセイで、すごく読みやすく一気に読み、5巻のあるシーンで一気に泣いた。

 

その中で、日高健三という超スパルタ美術教師という人物が出てくる。非常に厳しいが、本質を付いていて、実はかなり優しい人という性格の人だ。こんな人が出てきた瞬間に、高校の美術教師を思い出した。

 

僕が高校生だったときにはすでに60歳くらいだったが、毎日テニスコートで汗を流すくらいのスポーツ好きで、腕相撲が強く、テニス部の男くらいなら簡単にひねることができる人だった。おじいちゃんのふりをした若い男のような印象だった。絵も描けるし、スポーツもできるという二刀流のすごさに惹かれて、僕はよく美術室に顔を出すようになった。

 

吹奏楽部に入っていたので、普段どんな音楽を聞くのか尋ねると「くらっちっくとモダンジャズしか聞きません」と言われ、いろんなジャンルの曲ばっかり聴いてた僕は、二つだけしか聞かないってのはかっこいいと思い、モダンジャズにはまって行くきっかけにもなった。

 

美術室に入って何をしていたかというと、本棚にあった大量の「藝術新潮」を読み漁っていた。当時美術の知識も全くなかったのだが、綺麗なカラー印刷された絵画や彫刻、版画、風景を眺めているだけで、高校生活のつまらなさから解放された気がした。

 

かなり読み応えのある雑誌なのだが、毎回楽しみにしていたのは、裏表紙にある「大分麦焼酎いいちこ」の広告だった。

 

随分前から同じコンセプト続けている広告で、毎回色々な素材を用いて、いいちこのボトルのフォルムをもじるデザインの広告だった。もうそれは広告でありながらも、芸術作品だと思っていた。

 

ナポリタンとか柿の種だとか餃子だったりとか、とにかく多種多様な素材を使っていて、当時の僕はそのアイディアの斬新さ、新鮮さに毎回驚かされた。(今、ググってみると食べ物を使ったものしか出てこないんだけど、食べ物以外のパターンもあった気がする)本当に貪るように読んでいたので、件の教師からは「もう美術部に入れ。部費を収めろ」と言われていた。

 

今、振り返ってみたときに、僕の広告への興味、面白いアイディアへの興味は藝術新潮で養われたのかと思うと非常に感慨深い。

 

いいちこに感謝である。焼酎は苦手で、全く飲まないのだけど。

 

 

 

 

 

スピード因果応報

ある時、飲んだ帰りに交差点で前を歩いていた男がスマホを落とした。

シラフなら「落としましたよ」と声をかけるのだが、これをどこかに隠してしまおうといういたずら心が沸き起こった。何とも酷い話なんだけども。

それを持って帰って、友達の家の押入れの奥に押し込んだ。

 

その後に、友達がそれを発見し、自分ではこんなスマホ持ってきた記憶もないので、大変驚き、自分が怖くなったと報告を受けた。まあ、怖いよね。押入れ見たら、iPhoneが出てきて、電源を入れると、知らないカップルの写真が出てくるわけだから。

 

その友達がiPhoneを見つけた数日後、僕と彼と、僕の女友達で飲みに行った。

その席で、僕の友達にこの一連の話を伝えると、さっきまで一緒にバカみたいな話をしていたのに、「そういうものは、回り回ってくるんだよ。」と急にお母さんのような、スピリチュアルな話をされて、その時はまさかまさかと話半分にからかいながら聞いていた。

 

許容量の7割くらい酔った後、友達の家に帰り、倒れるように寝た。

次の日の朝、友達は朝早くからバイトがあるといって、いつものように鍵を置いて先に出ていった。

僕はその日、昼から用事があったので、少しゆっくりして起きた時に、友達からラインが入った。「お前の財布、昨日の晩に俺のリュックに入れたままで、そのまま持ってきてしまった!どうしよ!」

 

はっと思い出した。昨日の夜、カバンを持ち歩くのが嫌だったので、友達のリュックに財布を入れてくれと頼んだんだった。冷や汗が出て、混乱した。

 

取りに行くにも、財布がないので、電車賃が払えない。タクシーに乗ったとして、この状況を説明して、乗せてくれるのか。かなり高くつきそう。しかも友達は、最近できたおしゃれ商業ビルの地下で散髪中。家の中に、へそくりもないらしく、絶体絶命。しかも用事も間に合うかどうかの微妙なタイミング。

 

導き出した答えは、「家にあるいらないプレステのソフトを近くのブックオフで売って、電車賃に変える」ことだった。

 

急いで家を出て、駅前のブックオフにライフイズストレンジというソフトを持っていた。10分もかからないうちに、計算が終わり、1700円を受け取った。そのあとは、無事に美容室に到着し、財布を受け取った。受付にいた女の人に、事の経緯を伝えるのが非常に恥ずかしかった。ついでに持ってきてと言われた、汚らしい黒ズボンを渡すのも、ちょっと躊躇した。そして、用事にはしっかりと遅刻してしまった訳だ。

 

これぞ、スピード因果応報。ザ・因果応報 いや、ジ・因果応報。

 

悪くことはするもんじゃないなと思った出来事だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョージアの蚤の市

京都にはカフェが多いし、雑貨屋も多い。

マーケティング的にはターゲットがかなり被るからなのだろう。

最近だとカフェの中に雑貨屋があることも珍しくない。

昔からリサイクルショップの類が好きなので、自転車に乗っていて、怪しげな雰囲気の雑貨屋があると、ついつい吸い込まれてしまう。

 

今日もデンマークと日本の骨董品を売っている雑貨屋に入ってみた。

店中、床にも天井にも壁にも、大量の雑貨が並べられていて圧巻であった。が、その多くはガラクタで、本来の用途としては使えない、オシャレとしての機能しか持たないものばかりであった。まあ、雑貨屋っていうのはそういうものなのだろう。

 

そんな具合にガラクタを眺めていると、奥の方で作業していた店員さんと目があって、「なんだか分からないものがあれば聞いてくださいね」と言われた。何か分かったところでなあと思ってしまった。

 

それはそうと、こんなタイプの雑貨屋に入ると、去年の夏に行ったジョージア(トルコの北)の蚤の市を思い出す。

 

ジョージアの首都トビリシでは、ガイドブックに載っているくらい有名な蚤の市があって、広い公園の中にある大通りの両端にお店がずらっと並ぶ。

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ジョージア人の中でも、昔の人の顔は、東欧系の顔とアジア系(しかも、ツルッとしてない方の)顔が混ざったような印象で、正直少し怖い。

 

売っているものも、なかなかインパクトがあった。

つい最近まで、旧ソ連の統治下で戦争に巻き込まれ続けていたので、軍の支給品の余り物が濁流のように流れ込んでいた。

軍服、ナイフのようなもの、ガスマスク、飯盒、ウォッカなどを入れる薄い水筒、何かの計量器、古いカメラ、ぱちもんの時計、レコード、変なシルバーアクセサリーなどなど、ダークなものが多かった。

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あるお店にガスマスクが並んでいたので、iPhoneで写真を撮ったところ、かなり酔っ払っていたらしい店の人に因縁を付けられて、面倒なことにもなった。一緒に行っていたグルジア人の友達が、「これからここで働け」みたいなことを言われていた。王将出町店かと思った。

 

ガラクタ度で言えば、日本の雑貨屋さんで売ってるものと大差はなかったので、あの時、蚤の市で売っていたちょっと不思議なものたちを根こそぎ買って、日本で商売すれば(メルカリとかヤフオクとか雑貨屋に持って行ったりとか)結構設けられたのじゃないかなと、雑貨屋に行くたび、ちょっぴり残念に思うのである。

 

 

 

 

 

 

 

養命酒のトニック割りが好き

最近、飲みに行くことが激増している。

研究にきちんと向き合えず、酒に逃げていると言うのが、厳しい現実である。

ただ、やらないといけないことを棚に上げてやりたいことをする快感は、尋常ではない。このことは高校生の時の定期テスト前に、急に部屋の掃除をしたり読んでもない小説を読み始めたりしていた時から分かっていたことである。

もちろん、遊んでる最中はそんなこと一切考えずに遊んじゃってるのである。これから社会人になるが、この点だけは非常に心配である。

 

先日、三条でまたもや飲み明かしてきたので、その行程を備忘録として残しておきたい。

 

①アジェ 松原本店

大学の同期と。非常に有名な焼肉屋で、たまたまタイミングが合ったので行ってみた。ホルモンが美味しいと評判で、ホソという部分が抜群に美味しかった。なんというのかな。食べる脂。いい意味です。とにかくホソだけは忘れまい。最初に頼んだ、長芋のキムチにも驚かされた。この店では食べすぎて一人6000円も払ったので、少し後悔している。

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②またもや@三条

滋賀から来ていた友達がまだ少し時間があるということで、よく行く日本酒バーへ行った。日本酒は最近いろんな種類を飲むようになって、様々な個性があるということが分かったが、何が一番好きかと言われると難しいよねという話になった。今の所だと、僕は、陸奥八仙の赤ラベル、新政のラピスラズリ、伊根満開が好きである。ただ一度酔っ払うと、キリッと冷やされた吟醸ならなんでも美味しいと思ってしまうから、問題だ。いや、それはそれでいいのだろう。

 

③わたなべ横丁

同期とは解散して、別の友達とはしご開始。3回くらい来たことがある立ち飲み屋で、店長の人柄がたいそう愉快良い。トマトチューハイと青汁チューハイを飲んだ。写真がブレブレなことから、酔っていることが分かる。ちょうどテレビでテニスが中継されていて、途中、マイケルチャンのテニス講座が挟まった時に、「酔っ払いにテニス教えてないで、錦織にテニス教えろや」と言った店長につぼった。

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④BAR黒うさぎ@三条葵センター

ここは昔meetsかなんかに紹介されていて知ったお店。店長が気さくでいい人で、店内に小さい子が見てはいけないものが展示されたり、コロッと置かれたりしていて、非常に面白い場所である。ここに来たら必ず飲むのが養命酒のトニック割り。確か650円。虚弱体質だからなーとか面白くない冗談を言いつつ飲む。酒なのに体に良いという魔法のような飲み物である。この日はたまたま焼いたというラザニアも食べた。

 

⑤BAR DD@三条

そろそろ〆ようということで、今回のとっておきで、DDに。高級そうな建物の3階で、扉も重く、敷居の高さを感じたが、入ってみれば、学生なのに落ち着ける非常に心地よいお店だった。なぜとっておきかというと、ここは三条でも数少ない落花生投げ捨て型のお店で、しかもその発祥の地だと聞いていたからである。奥にある樽の中には普通の人が食べるのに1ヶ月くらいかかりそうな量の落花生が入っていた。ピニャコラーダ、山崎ノンエイジのハイボールを二杯飲む。カウンターの奥に、赤いメガネのおじさんがいて、少し話したのだが、帰った後にその人がマスターだったと知る。店内のBGMもセンスが良く、一回で好きになった。

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雅な京都人の遊び方

前回の投稿で言及した、この時期の京都ならではの遊び方を書いていこうと思います。

 

これから紹介する遊び方は少しお金を持っていれば、大学生でも可能なプランで、特に育ちの良い女の子と回るに最適かと思われます。僕もこれを聞いた時は、膝を打つくらいでした。舞台は南禅寺の周辺、蹴上駅です。

 

まず、昼間の暑さが消えて、涼しく快適な気温になったところからスタートします。夕方17時くらいでしょうか。南禅寺のすぐ近くにある、湯豆腐のお店「順正」の京ごよみ会席を食べに行きます。この会席は、夏場暑くなって、湯豆腐消費が減るからか、非常にお得な価格になっていて、平日だと4300円で、本格的な京料理を食べることができます。さらに、普段なら、1万円ほどするコースを頼まなければ通してくれない個室を使うことができるため、京都のきめ細かい設えをを存分に楽しむことができるそうです。調べたところ、ネット予約のみの受付です。

 

料理、設え、サービスなどを堪能したあとは、歩いてすぐの「ウエスティン都ホテル」に行きます。このホテル3Fのバー「ムーンライト」に行くのです。

このホテルは蹴上という京都盆地の端っこに建てられているので、3Fでも京都市内を見渡すことができるそうです。(嘘です。ちょっと盛りました。ただ、見晴らしは良く、すっきりした気分にはなれます)そんな素晴らしいロケーションに加え、なんと平日限定で17時から20時までハッピーアワーなのです。カクテルなど半額で頼めるそうです。(元々がかなり高いっちゃ高いですが)

 

さて、日が暮れて20時くらいになったら、次は南禅寺を攻めます。南禅寺の奥には、水道橋があり、その周辺には大量の蛍がうようよしているそうです。この季節のこの時間にしか見れない景色がそこに広がっています。ほろ酔いで二人っきり、蛍を眺めるなんていいシチュエーション滅多にないですよね。転落注意です。

 

この後は、歩いて10分くらいにある岡崎のラブホ街に行くのもよし、まだ早いなと言うならば、地下鉄蹴上駅から三条駅までズバッと行って、木屋町やら先斗町やらで飲むのもよし、可能性は無限に広がってます。ちなみに、三条には「ホテル南国」という有名なラブホがあり、その周辺には朝まで飲める居酒屋も多数存在してます。

 

一年のこの時期にしかできない雅な遊び方、ぜひお試しあれ。

バーカウンターの蛍

京都では5月末から今頃までが、蛍のシーズンです。20時くらいになると親子連れやカップルが哲学の道や鴨川などを徘徊し始めます。

 

ご多聞にもれず、私も夜中一人、自転車で哲学の道に繰り出し、iPhoneで無理やり蛍の写真を撮ったりしていました。

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そんなこんなでもう蛍も終わりかな。と思っていたところの話です。

 

前回新宿のジャズ喫茶で、京都のお店を紹介されたのですが、それが下宿から10分もかからない場所にあったので、先日行ってきました。

 

聖護院という八つ橋で有名な場所の路地の奥まったところにそのお店はあります。

10時半頃にお店に着くと、カウンターに四人ほど並んでいて、談笑していました。トークを進めていた外国の方が、どうやら常連のようです。

 

和やかなムードの中、30分くらいすると一人二人と帰って行って、店内には、マスターとカップルと僕の四人だけになってしまいました。

 

「ジャズとかよく聞かれるんですか?」などという定番の会話なんかしていたところ、女の人が急に店内に入ってきました。

 

開口一番、「マスター、グラスちょうだい」と言い、両手の中に入っていたものをグラスに入れました。

 

それは二匹の蛍でした。

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赤いカウンターの上で光る蛍。

最初の方は風流で綺麗だなと思っていたのですが、ライトに照らされる蛍を見ると、徐々に昆虫らしさを感じるようになって、綺麗だと思っていた最初の気持ちはどこかに消えてしまいました。

ゲンジボタルって結構大きいんですね。

 

こんな出来事もあり、カウンターでは蛍トークに。

蛍を持ってきたお姉さんから非常に京都らしい遊び方を教わりました。

 

それはまた、次の投稿で紹介しようと思います。

 

では、ここらで筆を置きます。

 

 

 

とあるジャズ喫茶にて

2ヶ月前、京都へ帰る夜行バスの時間まで、どこかでお酒でも飲んでいようと思い、新宿にあるジャズ喫茶で一人お酒を飲んでいました。このお店は、村上春樹が若い頃よく通ったらしく、『ノルウェイの森』にも登場するそうです。

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店の奥にある小さめの本棚くらいあるスピーカーから流れてくるジャズを聴きながら、ビールやらカクテルやらを注文していると、音楽をリクエストしたいという気持ちがむくむくと沸き起こってきました。そうなってしまうと、もうリクエストしたくてたまらなくなり、ちょうどCDの切れ目のタイミングで店員さんに話しかけてみました。

 

その頃からThelonius Monkをよく聴くようになっていたので、パッと思い浮かんだ「荒城の月」のアレンジ曲を聴きたいと伝えました。その若い店員さんは、知らなかったようで、マスターに聞いてみますと言いました。

 

そのあと、マスターがテーブルに来てくれて、「お客さん、その曲のエピソード知ってますか」と尋ねてきました。

いいえ、知りませんと答えると、こんな話を聞かせてくれました。

 

そのジャズ喫茶がオープンした頃、当時のマスターと親交のあった有名なジャズミュージシャンがこぞって、セッションをしに来たそうです。その中に、Thelonius Monkがいました。彼がそのジャズ喫茶でセッションをした後、マスターは彼にお土産として、滝廉太郎の荒城の月が流れるオルゴールをプレゼントしたそうです。Monkは、物珍しかったからか、いたく気に入って、帰りの飛行機の中でもずっとそのオルゴールを聞いていたそうです。(周りの人からすると迷惑ですよね。)

そして、その翌年、彼は"Japanese folk song"というタイトルで、荒城の月のジャズアレンジを録音したそうです。のちに荒城の月というタイトルが付け加えられました。

 

まさかの偶然で、非常に驚きました。

 

その後、マスターが「荒城の月、かけますか?」と聞いてきたので、「こんなエピソード聞かされて、聞かない選択肢ないでしょ!」とついついツッコミを入れてしまいました。

 

そんなこんながあり、京都に帰って来たのですが、そのお店のマスターに紹介されたジャズ喫茶に先日行って来ましたので、次はそこでの出来事について、書こうかと思います。

 

では、ひとまずここで筆を置きましょう。

 

 

 

 

 

とにかく書く。そして考える。

久しぶりの更新です。

二週間ほど前に就職活動を終えました。

第一志望とか第二志望とかあったけれど、結局は人で選びました。

となると、それはやはり縁があったということになるのでしょう。

誰と会うか、誰と仲良くなれるかは、偶然に寄ることが多いですからね。

 

燃え尽き症候群を言い訳にし、ぐうたらな生活を続けています。そして、ほったらかしたツケが回ってきて、研究室の風当たりが台風並みに強くなったので、研究活動に本腰を入れないとなと思っています。

まさか、学部卒でも入れてもらえるか内定先の企業に連絡したほうがいいんじゃないの?と言われるとは。あーキツイキツイ。

 

そんなことを言われてみて、そうだよな。研究がんばろ。って思うより前に、いっそのこと大学をやめて、旅行とかアルバイトとかしていた方が面白い人間になれるのじゃないかと思ってしまいました。

 

研究なんてのはただの金持ちの道楽だと気付いて以来、もうそんなメンタリティーなのです。なので、これからは研究はビジネスライクに朝10時から18時まで、それ以外の時間は自由に面白いことをするって割り切ってやろうと決意しました。

 

とは言いつつも、そんな片手間でできることってなんだろう。と思い、あっ。ブログ再開しようと至ったわけです。

 

ブログの内容についての脳内会議で、真っ先に挙がってきたのは、「京大付近のいい居酒屋、バーを紹介して行く」企画です。

 

もう大学に七年目です。周辺のよく使える居酒屋、おしゃれなバーなど、7割くらいは行ったはずです。それ以外に、有名じゃないけど、通える居酒屋、食べログぐるなびレッティーにはあまり紹介されていない穴場、連れて行った女の子を落とせるバーなど紹介できたらいいなと思います。そのためにもまだ知らぬ酒場に行くのも楽しみになってきました。

 

すぐにポーンと浮かんでくるお店を挙げてみます。

・おむら家

・バー探偵

・RICORICO

・リンゴ

・村屋

・なみなみ

・ツバメホール

・アンナチュラ

・torico

FRIGO

・屯風

・のら酒房

goya

 

などなど、ざっと13店出てきました。

とりあえず、これらをささっと紹介して行くことにします。

 

これにてひとまず。筆を置きましょう。

 

 

 

 

 

広告代理店大手のインターンで学んだこと

先日、大手広告代理店のインターンに行ってきました。

 

グループワークから最終プレゼンという流れでした。

 

改めて感じたことは、当事者意識の欠如、簡単にいうとグイグイ感の無さが浮き彫りになりました。めんどくさいことが嫌いなんだろうと思います。

 

面白いアイディア出たし、あとは頼みます。みたいな。

 

全体的にグイグイ行くのは疲れるし、そんな奴好きじゃないので、自分の独壇場となれる分野では、我が物顔で行くのがいいのでしょう。

 

つまり、コアアイディアの確定の場では、今まで以上にキレッキレにならないと。

 

じゃあ、なにが必要なのか?

 

それは、やはり、引き出しの多さ、深さなのでしょう。

 

アイディアマンになるためには、二つの条件があると思います。

 

一つは、多く生み出すこと。もう一つは、選球眼。

 

多く生むことに関しては、時間をかけること、いろんな事例や思考法を知ることが大切です。

 

選球眼に関しては、今までに良しとされてきたアイディアを知っているかどうかが大切です。

 

このどちらに関しても、引き出し、言い換えると、アーカイブの量と質が関わってくるという結論になります。

 

話は変わって

 

グループディスカッションをする際に、今回うまく行った方法は、まず全員でゴニャゴニャと話し合うのではなく、まず個人ワークでちゃんと考えた後に、全員にプレゼンをするという方法です。

 

はじめっから全員で話し合うよりも、思考の深さが変わりますね。

 

もう一つは、アイディアの取捨選択をする基準として、伸び代があるかどうか、具体的には、そのアイディアを発展させるアイディアが簡単に出てくるかどうかを置くと議論が進みやすい。

 

いいアイディアは軸が優れているので、正しく悩みやすいということ。

 

非常に学ぶことの多い、楽しいインターンでした。

 

優勝できたしな。

 

 

 

 

 

 

 

ロジカルシンキングとクリエーティブシンキング

人生で二社目のインターンシップが終わり、少し気持ち的に落ち着きました。

 

初の本格的なグループワークを通じて、自分に足りないと、身にしみて思った二つのことについて書こうと思います。

 

一つ目は、他の人に有無を言わせないほど良いクリエーティブアイディアを出す力

二つ目は、自分の考えたことを論理的に伝えて、周りを納得させる力

 

ざっくりといえば、クリエーティブとロジカルが足りなかった訳です。

 

この二つは、全く関係ない物のように見えるけど、実は連続した物だと思う。

 

つまり、天才じゃない大多数の人間が、いいアイディアを出すためには、最後のクリエーティブジャンプまではかっちりと論理的に考えないといけない。だから、いいアイディアが出たとして、そこの論理性を周りにきちっと説明できるのだと思います。

 

理系的に考え、文系的に表現するというのは、こういうことなのでしょう。