毎日の文トレ

日々感じたことや考えたことを書き殴ります。

深夜の大論争

四条木屋町の野菜の美味しい居酒屋にパトロンしてもらっている(バイト代)おじさんと友達で行った時の話だ。

https://www.instagram.com/p/BXqQPIDFetQ/

 

僕はその日、朝から下鴨の古本市に行き、サウナのような境内の中、汗だくになりながらウロチョロし、夕方はジムで筋トレをしていたのもあって、クイックレスポンスでお酒に酔っていた。その中で、おじさんの定番の質問である「今、20億円もらったら何に使う?」が飛び出した。

僕は酔いながらも、パソコンとかスピーカー、プロジェクターなど買って、あとは毎日うまいもの食べれるだけで幸せに感じるので、適当に使ったあとは、全て投資に回す。と答えた。

すると、おじさんは「もっと物欲を持った方がいいよ。結局、物欲が強い人間が成功して、お金を稼ぐんだよ」と返してきた。

僕は、「おじさんが集めているような高い車や腕時計は、機能や制作コスト以上に見合わない値段で売られていて、そんな幻想部分に高い金を出すのは馬鹿馬鹿しい。それは昔の人の価値観だ」と答えた。

そこから、議論は熱々になっていった。

アレキ(100万くらい)のホルンでもヤマハのホルン(40万くらい)でも、ソはソの音で、スペック的には変わらないわけなのに、アレキを選んでいるってことは、幻想部分を買っているわけで、高級外車を買うのと同じなのではという意見が出たりもした。

いや、そんなわけないだろうと思う。材料も作っている職人も全く異なっていて、倍音の多さや息の通りやすさなど、かなり異なる。アレキは適正価格だと答えた。

 

結局のところ、問題はそこではなく、おじさんの価値観も否定せずに認めようよということなのだった。否定するつもりはないけど、古いなとは思っている。

華麗のかなしみ

ところで、人は悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ。

なーんて言葉を聞いたことがあるだろう。

笑いに関しても同じようなことが言われているし、はてには、ほとんどすべての感情、気持ちの動きはその前に何かしらの身体の動きを伴うとまで言われている。

脳神経の研究で近いことが実際に検証されていると、神経学者の池谷裕二さんの著書で読んだことがある。

たしかその研究では、被験者の目の前においてある何かの物体を取ろうと思い、腕を伸ばすという一連の流れにおいて、普通の人は①取ろうと思う②脳が腕を動かす指令を出す③腕が伸びるというステップで体が動いていると思いがちだが、実際に脳波を図ってみると、②①③という順番で進んでいたことが分かり、本当にヒトは自分の意志で動いているのかという哲学的な問いまでに考察が進んでいた気がする。

なるほど。キリスト教信者なら神様がいることがこれで分かったなんて言いそうな話である。

 

そんなことを思い出したのは、昨日カレーの仕込みをしていたときだった。

先月末にFREITAGのキュートなカバンを買ってしまった自分への戒めとして、カレーをどっさり作り、毎日食べるというカレー漬けの生活を送っているのだ。

ぼくはたまねぎをどっちゃりと入れ、飴色まで炒めるのが好きなのだけど、そのたまねぎを刻んでいる時に、涙がじわーっと出てきた。

ただ、全く悲しさは感じ無かった。

ウィーンフィルニューイヤーコンサートの音源を流しながらの作業だったので、悲しくなる余地はゼロだった。だって、あんなに陽の感情のためのクラシック音楽他にないでしょう。

 

という訳で、涙を流したって、悲しくはならないということが分かったのだった。

勝率2割の仕事論 ヒットは「臆病」から生まれる (光文社新書)

タイトルの本を前に読んだ時のメモが出てきたので、一応投稿しておく。

 

 

藤岡和賀夫 「広告は賢者が作るもの」

バラエティー番組のようなCM

本音を言語化

クライアントがどんな悩みを抱えているのか

オリエン返し

三浦武彦| シンデレラ・エクスプレス

狼には狼の企み、サルにはサルの謀

面白い企画をつまらなく説明することは出来ない

「タレントありきは企画の放棄」

営業…つまらないおじさんの話も面白そうに聞く技術

基本的な落語

50の法則…一年に映画50本、本50冊

軽犯罪のような危ういストーリー

小田桐昭| ディスカバー・ジャパン、東京海上日動

秋山晶 野末敏明 杉山登志

ウソ日記

とにかく書くこと

淫するくらいに好きなことを見つける

持っているものから広告の題材になる要素をどうやって抽出するかというテクニックの問題

経験→アイデアかストーリーを素早く

不条理CM 川崎徹

ワトソンクリック

時代は身体に染み込むもの

つまらない広告にモノを買わせる力はない

強い広告=意表を突く×本質を衝く

匿名の講義は認めない

顔(かんばせ

時代のシンボルを作る仕事

現在の桃源郷

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結局、研究室の外に出ず土曜が終わりそうだったので、思い切って近くのネカフェに駆け込んだ。石塚真一BLUE GIANTの続きが気になっていたのも、23時半に外出する理由の一つであった。

 

研究棟を出たところに生えていたキノコを観察してから、徒歩で近くの交差点まで向かった。すでに高揚感があった。4人が座れるボックス配置になっていたオープン席にはすでに3人埋まっていたが、知らん顔してそこにどかっと座った。

 

さて、一気読みを始める。棚からBLUEGIANTを全て引っ張り出しきて、ドリンクバーで野菜ジュースを入れたら試合開始だ。コーラを飲むかのように、ポテチを食べるかのように、漫画を読み進めていく。

 

気づいたら3時間経っていた。店内のBGMがやけにアジアンな雰囲気だなと思って、周囲を見渡すと、ところどころアジアンな装飾品があって、そういうコンセプトのネカフェだということに気づく。

 

こんなに集中したのは久しぶりだなって思った。

 

 

 

 

どうすればいいんだろう。

映画や読書、スポーツ、音楽などいろんなことが好きでやってきたんだが、最近思うのは、世の中には自分の知らない莫大な数の面白いものがあって、その面白さを体験しようと思うと、人の寿命では全く足りないという気づきだ。これは全くもって当たり前の話なんだけど、欲張りな自分は全ての面白さを味わいたいと思ってしまう。映画だけでも一ヶ月に見切れないほどの作品が作られる。そうやって生まれる見ないと一生損するようなストーリーを見逃さないでいるにはどうしたらいいんだろう。

 

結論はまだ見つからない。

心の揺れ戻しの三千院

前の土曜に大原の三千院で心が乱される出来事があった。正確には三千院ではなく、三千院に入る手前の出来事だ。

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その日、気温と湿度が競うように上がっていて、京都の一番過ごしづらい気候の代表例のような日だった。17時ごろにも関わらず、大原はまだまだ暑くて、車から出るのも、軽く掛け声が必要なくらいであった。

 

三千院の登り口に近づき、駐車場を探した。三千院のホームページには、敷地内には駐車場はないと書いてあったので、どこで停めようかという話になった。さっそく個人経営の空いているスペースを駐車場にしちゃいましたってくらいのが見つかって、料金をみると300円と書いてあった。三千院に近い方にも駐車場が見えたので、一応確認してみると、料金は400円とあった。そうだよな。三千院に近い方が高くなるのは当たり前だよなと思った。さらに奥にも駐車場があり、そこは500円と書かれていた。それぞれほとんど離れていないので、300円のところにしようと言って、駐車した。

 

その家のお母さんみたいなのが出てきて、300円を払った。「近くの登り口よりも、奥の登り口の方が楽だよ」と言われた。ただ、どう考えても近くの登り口の方が、正統なルートだったので、僕たちは近くの道を選んだ。

 

確かに道は急で、炎天下だったので、車から出て10秒で汗だくになった。もう暑いという言葉以外発さなかった。5分ほど歩くと、坂の上に駐車場があった。嘘だろと思って、料金を見ると400円だった。

 

騙された

ま、下の人も騙そうと思ってやっている訳ではないと思うし、商売なんだから、上の方にもっと安い駐車場があるよなんて、いうはずがないんだけど、僕はちょっとイラついた。

 

さらに登っていくと、どんどん駐車場が出て来る出て来る。さすがに300円のはなかったのだが、400円や500円のものがざっくざく。

 

一番イラつきが高まったのは、三千院の入り口ほぼ目の前に400円の駐車場があるのを発見した時だ。その時登り始めてから15分は経っていた。

 

そのあと、三千院に入り、庭やら本堂やらを回って荒れ狂う心を沈めたのだけど、帰り道に参道を下り始めると、また心が乱れてしまった。

 

由緒正しいお寺に行ったのに、心がリセットされるのではなく、ただただ心がかき回されて帰ってきたというお話。

 

 

 

 

絵に描きやすい人間とは

同期が東京で働くということで、周りから「来年には垢抜けた感じになるんでしょうね」といじられていた。デブとぽっちゃりの間ぐらいの体型の男で、特技は笑顔です!とか言っちゃう奴だ。

すると一人が、「垢抜けた人って絵に描きやすいですよね」と言った。

おや、聞いたことのない話だ。

キャラが立っていて、見た目が分かりやすいような人を垢抜けていると感じるらしい。

なんとなくわかるようなわからないような。

 

垢抜けている人を思い出してみる。

基本、慶応大を中心とする東京者たちが上がってくる。

うーむ。僕は標準語を喋っているだけで垢抜けていると感じているのか・・

ただ、共通しているのは、顔がはっきりしているところだ。

彼らの顔はだいたいが左右対称で、視認性の高いパーツの配置をしているように思える。

そう。東京に行って感じるのは、みんな顔が左右対称に近い。別にイケメンというわけではないが、なんとなくシュッとした顔をしているということ。

 

人の顔が土地によって変わるなんてあまり信じられないが、例えばアメリカに小さい頃留学していましたという人の目の座り方はハッキリ分かる。目が踊らない。それはそれは真剣に人の目を直視する。

 

どうなのかわからないけど、もしかしたらもしかしてそんなことも起こるのかもしれないな。

名古屋駅のオルビスにて

先日、twitterニベアクリームの代わりになる保湿クリームはないかと呟いたところ、化粧品に詳しい友達から返信があり、オルビスのアクアフォースというシリーズがとてもいいと勧められたので、早速買いに行った。その時の話である。

 

名古屋駅ビルの百貨店でオルビスのロゴを見つけるやいなや、アクアフォースの棚の前まで一直線で入って行った。化粧水やらジェルやら色々あったので、はてどれのことかなと眺めていると、スタッフの女性が近寄ってきた。デパートのコスメ店員にありがちな、結構きつめのメイクをしている優しそうな印象だった。

 

普段はどういう風にお手入れをしているのかと聞かれたので、去年の12月ごろからハトムギ化粧水とニベアクリームを使っていると伝えた。すると、その店員、なぜかクスクス笑いが止まらない。「え、どうしたんですか?」と聞くと、もう腹を抱えて笑いながら、「そ、その、イントネーションが、、、 関西の方ですよね、、、、、」と。

そこ、そんな笑うとこちゃうーーー

まあ、関西人としては何もしていないのに笑ってくれると楽で嬉しいのだけど。だって、ニベアがベタつくという至極真っ当なことを言っただけで、涙出るくらい笑ってくれるんだから。もしかすると、コワモテの体育会系見た目をしている奴が女子みたいなことを言い出すから、ウケたのかもしれない。実際に、インスタに下の写真を投稿したら、3人から「女子か」というお叱りを受けた。

 

そうして、しっとりめの保湿液を購入しました!

https://www.instagram.com/p/BWyy26Ilbzs/

アクアフォースの保湿液をニベアの代わりに使い始めた。おっさんだけど感動してる。オイルカットだからベタつかないのに、しっとり感が夜まで持続する。2プッシュで十分だから2ヶ月半くらい持つのも理解できる。ただ、ごっつ高い。

 

これがすごいんですよね。ステマみたいになるので、やめますが。

 

この後、立ち飲み屋を二軒はしごしたのですが、お店に入ると店員が標準語を喋っていて、ちょっと違和感を感じた。名古屋は感覚的には関西に近いので、綺麗な標準語を話されるとスカされたような気分になる。東京になりたいんだけど、関西に足を引っ張られて、なりきれない。そんなことから、化粧ゴリゴリの名古屋メイクが生まれたのかな。なんて考えました。

ハトムギ化粧水とニベアクリーム

今回は、美容の話。

 

以前、広告会社のインターンに行った時、若い女性の化粧品について調べる機会があった。

最近の女子は、デパートコスメのような高い化粧品には興味がなく、韓国コスメやプチプラと言われるお手頃な価格の商品、成分がシンプルな化粧品が流行っているらしい。

 

なんとも、成分がリッチすぎると肌がそれに慣れてしまって、逆によくないという、まやかしのような(ただ、彼女らは本気で信じている)説明で、シンプル志向に行っているらしい。

 

そこで紹介されたのが、ハトムギ化粧水という、言っちゃ悪いが、見た目もやすそーな化粧水だった。まあ、半信半疑で、物は試しだと思い、すぐに薬局に行って買った。

 

使い始めると、もうはまってしまった。やっすいチープなボトルからびしゃびしゃと化粧水を手にぶちまけて、顔に叩きつける快感から逃れられない。

 

数日後、化粧水を馴染ませた後に、ニベアの青缶を塗ると超いいと聞いたので、また薬局(ダイコクドラッグ)で買ってきた。

 

それがまたまたすごいのなんの。高校生の頃から、肌荒れとかニキビの跡とかが割と気になっていたんだけど、それがどんどん綺麗になってきた。

 

ただ、ガンガン飲酒して、脂っこいスナックを食べた夜に、風呂にも入らずノーケアで寝たりすると、次の日また荒れていたりするので、自分の中で一進一退の攻防を繰り広げているのだ。いや、ダメなんだけどね。

 

そして今、夏になって、ニベアのクリームだとベタつきが気になってきた。どうしたらいいんだろう。なんかいい化粧品ないかな。

 

以上

酒処てらやま@先斗町

貧乏学生が無理をして奨学金で美味しいご飯を食べるシリーズです。

 

酒処てらやまという割烹料理屋行ってきました。ノイリーズというバーのマスターから、このお店は大ブレーク必至らしく、数年後には予約が取れなくなるだろうと聞いたので4人(学生二人社会人二人)で行ってきました。メニューに価格が書いていないので、お会計をしたのですが、一人1樋口程度でした。腹9分くらいまで食べて、ビール、日本酒、レモンサワーを飲んでこの価格なら、かなりお手頃と言っても良いでしょう。金銭感覚がおかしい訳ではないですよ。変な飲み会を2回キャンセルすれば十分に手が届きます。

 

そんなこと言いながら、このお店を出て、カフェに行き、居酒屋に入り、レゲエを聞いてさらに一杯、クラブで数杯、鴨川で外国人に混ざって飲み会をしたので、やっぱり感覚がおかしいなと反省しています。この日で1万円くらい使ったことになりますね。そんな具合なので、最近はもっぱらパスタやらラーメンやらを自炊しています。さっき作ったラーメン、意外と美味しかったですよ。韓国のカムジャタンというジャガイモで作られた麺の上に、小さめの玉ねぎとナスとシーチキンとキムチをごま油で炒めたものを乗せただけのもの。ラー油かけて食べると、アジアな風味がして気に入りました。

 

さて、本題のてらやまで食べたものを軽く紹介しようと思います。

 

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看板です。先斗町を横に入った薄暗いところにお店はありました。

 

 

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ビールは札幌の赤星です。とりあえずビールで出発しました。

 

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これは最後に飲んだレモンサワーです。広島のレモンを使っているようで、さっぱりとして上品な味でした。ちなみに甘めも選べました。

 

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最初に頼んだポテトサラダです。上にナッツ(種類は忘れてしまった)が乗っていて、ビールによく合います。それ以外はシンプルな味付けです。

 

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実は岩ガキのシーズンでもあります。女の子の靴くらいの大きさの牡蠣が出てきたときはびっくりしました。大根おろしと合わせて食べると、口の中が夏!海!になります。カウンターにはレモスコというレモンのタバスコがおいてあるので、かけて食べればもっと夏を感じられたでしょう。。。。そうです。かけ忘れました。

 

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夏の日本酒も頼みました。ナツクラブと読みます。クラブへの布石だった訳ですね。

 

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頼んでいたものが続々と出てきます。これは鰹のタタキ。からしは思った以上に合っていました。口触りが柔らかで、溶けて行きます。こんな上品なカツオのタタキは食べたことありませんでした。

 

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タコとオクラの煮込みです。一切れがデカかったです。タコ単体でも美味しいのですが、オクラと一緒に食べると、不思議な味わいになりました。これは驚いた。

 

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ミョウガと和牛のたたきです。肉が美味しいのは、いいですよね。割烹料理屋ってお腹いっぱいにはなれないイメージがあったので、ここで覆りました。さっぱりしているけど、味わい深い美味しさでした。ここでもまたミョウガによって夏!を感じました。季節感を丸ごと感じられるのが、割烹の良さなのでしょうな。

 

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これはベーシックなだし巻きです。もうプルンプルン。しかもかなりの分厚さでしたね。

 

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玉川、こんなおしゃれなパッケージになりやがって・・・

 

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まだまだ、〆には行かず、おでんを頼みました。冬に来てもう一度注文したい。友達が頼んだ、マロニーもよかったです。注文したらマロニーを作ってくれるのですが、出汁のうまいことうまいこと。

 

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黒どりのモモ焼きです。ね、上の方黒いでしょ。柚子胡椒も季節感演出してくれます。もう、この時には腹8分んめ。そろそろお会計も怖いし、出ようかなと思っていたら、横の友達がさらに注文しました。

 

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はい。これが名物でしょう。〆のサンドイッチです。これはうまかったな〜。美味しいサンドイッチの特徴全部掴んでるでしょう。全部が何かは知らないですけど。パンの表面はカリカリで、しっかり水分が抜けてます。中身はしっかりした肉。これ単体でも絶対美味しいですよ。そして、カラシをしっかり効かせてます。作る前にカラシを効かせるかどうか確認してくれる気の配りようです。切り取ったパンの耳は、野菜スティックみたいにして、ソースをつけて出してくれました。

 

いやー美味しかった。食から季節を感じるという大人の嗜みが理解できたような気がします。次は冬ですね。

 

以上です。

恐怖の年賀状

高校生の頃、毎年送っている年賀状に飽き、工夫してやろうと思った。その時は子年だったので、面白くネズミの絵が描けたらいいなと思って、たどり着いたのは、人差し指に墨汁をつけて、その指紋でネズミを書くことだった。確か10枚くらい作成した記憶がある。年始に友達の家にその年賀状が届いたのだが、友達だけでなくその親にとっても衝撃的だったらしい。それがこの写真である。これは恐怖の年賀状としか言いようがない。こんなのが送られてきたら、さすがに冷静ではいられないはずだ。頭の左右に飛び出た部分でかろうじてネズミと分かるが、ネズミにしては、アンニュイな表情が憎い。ゆるい動きが感じられるのアンニュイな表情と合間って、いい味を出している。やるんなら高校三年間ずっとやればよかったな〜。

 

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気の利く男

僕の高校は荒れていたので、よく殴り合いの喧嘩が行われていた。

文化祭で発表するダンスの練習を一部の男子がふてくされながらやっていたところ、キレやすい友達が、謎の正義感を発揮して殴りにかかった。殴られた方の男子は、韓流スター気取りの細身でなかなかにかっこいい奴だった。殴った方は、親が暴力団関係者だとか噂が流れるくらいのいかつい男で、普段は温厚なのだが、何か気にくわないところがあると、すぐに暴力を振るうような奴だった。ある時、そいつが履いている靴を褒めたら、喧嘩を売っているのと勘違いしたらしく、二発くらい殴られたのを覚えている。

 

話を戻すと、その暴力男が韓流男を殴り、思いっきり太ももを蹴り上げ、ダンスの練習に集まった30人くらいがアタフタした瞬間のことだった。喧嘩に気づいた数学の教師がその間にスッと入り込み、「落ち着け落ち着け〜」と言いながらコミカルな振り付けで踊り始めた。声がちょっと震えていたので、軽い緊張は伝わってきたのだが、効果はテキメン。一瞬でギスギスした空気が吹き飛んだ。喧嘩に関わった奴らはすぐに解散させられ、ダンスの練習は続けられた。

 

この時、僕は「気が効く男ってこういう人のことをいうんやな」と思った。声には出されていないのだけれども、誰かが何かを必要といて、瞬時に察知して、それを提供することができる。変なプライドも持っていない。その先生は、授業中に自分はモテるとは言っていたけども、この一件で、確かにそうなんだろうなと納得した。

 

かっこ悪いけど、かっこよかったな。

 

 

 

人間性のバロメーター

ほぼ毎日顔を合わせる友達がいて、そいつは話すのが苦手なタイプの人間だ。

話出す前に毎回咳払いをするし、話すスピードもかなり遅い。

僕なんかは内容の正誤や論理などは気にせずにペラペラと話すタイプの軽率な人間なので、初めてその友達の語りを聞いた時は、少し驚いた。こんなに話すのが下手な人がいるんだな。理学部らしいな。と。

人に話しかける時も、独特の不気味さがある。僕なら、話しかけようと思ったら、そこそこの距離から話しかけようとするのだが、彼はかなり近く、ほぼ真横まで近づいてきたかと思うと、急に咳払いをしてくる。イヤフォンで音楽を聞いているにも関わらずだ。足音もあえて消している節がある。突然背後から咳払いが聞こえたりして、ギョッとした経験も数ある。

 

ただ、話す内容は新しい切り口を提供するものであったり、論理の整合性を正すもの、別の可能性の指摘であったり、いかにも科学者的な考え方に基づいたもので、たまにはいわゆるクソリプ(意味のないツッコミやコメント)みたいなものにもなるのだが、基本的にはきちんとしたことを伝えてくれる。

 

もう二年くらいの付き合いなのだが、最近気づいたことがある。

 

「彼の話にどう反応するかで、自分の心の余裕が測れる」ということである。

 

とっても忙しかったり、疲れていたり、眠かったりする時、彼が近寄ってきて話したそうにしているだけで、イライラしてくるし、話かけられてもふんふんと流してしまうのだが、お酒を飲んでいる時や、朝気分がいい時、何かひと段落して、休憩でもしようとする時は、話しかけられても全く嫌ではなく、むしろこちらから話しかけるくらいなのだ。

これはただ、人に話しかけられるのが嫌なのでは?と思うかもしれないが、そうではない。現に、別の人に話しかけられるなら作業を中断してでも、会話を楽しむ方向にシフトする。

 

この感じはなんなんだろうと思った。つまり、ある物事を楽しめるかどうかは、それ自体の面白さにかかっているのではなく、こちらの捉え方次第なのだということに気づいた。

小林くんの会話だけでなく、これはどんなことにも当てはまるのだろう。なので、面白くないなと思った時は、面白いと捉えれない自分を疑ってみようと考えた。

 

 

ヒッチレース最終章

さて、トラックの運ちゃんに連れられて、コンビニの焼き鳥をもらったりしながら、京都東インターまで乗せてもらい、最後はヤンキーからもらったお金で地下鉄に乗って帰ってきました。ちゃんちゃん。長い旅でしたが、ハプニングあり、熱い友情もあり、なかなかに青春できたと思います。

 

ヒッチレース第5章

さて、ヤンキーに声をかけると意外と好感触。

運転席に座っていた、車内で一番ヒエラルキーが高そうな男が、「俺ら暇だし、面白そうだから、乗せてやるよ」と言ってくれた。車に乗り込むと、思わず笑ってしまった。中の壁紙が全てヴィトン柄だったからだ。典型的な田舎のヤンキーの車である。彼らはとにかく高速の入り口近くで、よく大型バスが止まっているコンビニまで乗せてくれると言う。なんでこんなことしてるの?みたいな会話から、そういえば今何してる人なの?と聞かれたので、「大学生です。京大です。」と答えた。しかし、向こうからの反応は薄い。運転手のヤンキーは「京大?誰か知ってる? すごいの?」と後ろに尋ねる。後ろも、なんか聞いたことある。くらいの返事で、食いつきはなかった。

僕は、嬉しくなった。京大を知らないレベルのヤンキーと今仲良く話して、車に乗せてもらっている。ヒッチハイクすげー。大垣のヤンキーすげー。大学にいては絶対に会えないような人に出会えたことで、とてもテンションが上がった。まあ、そうだよな。京大にいて、京大が何か知らない人なんていない訳である。

 

そのあと、お金は持っていないという話になると、後ろの兄ちゃんから1000円札一枚をもらう。曰く、競馬ブルだとそうで、前の日に一山当てたので、調子乗っているらしい。ありがたくいただく。そういや、何歳なんですか?という話になり、なんと同い年だと発覚した。なんという偶然。すぐにmixiを交換した。知らない人のために言っておくが、mixiは今のFacebookがはやる前に日本で盛んであったSNSである。

 

そんなこんなでコンビニに着くとヤンキーはさらに優しい言葉をかけてくれた。「もし、トラックの運ちゃんが捕まらんかったら、最悪俺らで京都まで送ったるわ。」

もう神か。どんだけ優しいんだ。と感動した。駐車場で京都ナンバーのトラックの運ちゃんに声をかけて回ると、二人目で乗せてくれる人が見つかった。ヤンキーたちに、感謝を伝え、トラックに乗り込む。

 

つづく