悪意とこだわりの演出術を読んだ。
以下、ただのメモです。
だれがおもしろいとおもうモノを出すのか
視聴者に合わせようとは思いませんが、世間の温度感は気にしています。そして、温度がわかった上であえて少しズラすくらいの感覚で番組を作っています。
テレビにおいても、ある程度パターンが出尽くした中で、どうやって、すでに存在するモノを違う文脈で使って新しい魅力を引き出すか、いかに新しい表現に結びつけるのかは重要なポイントだと思います。そのとき必要になるのが過去のインプットです。
自分の中の「面白いこと」フォルダ
フロム・ダスク・ティル・ドーン
5分後の世界
ユージュアル・サスペクツ
入り口と出口がちゃんとあって、その過程でどう脱線していくか。このやり方が最もベーシックなお笑いバラエティの作り方なんじゃないでしょうか。
自称そっくりさんクイズ!織田織田小木小木織田小木小木
何かを仕掛けるときは、イメージとしては世間の温度感よりも半歩くらい先を行くと、良い結果が出るようなきがしています。
細部に神は宿りまくってる
三つ子の魂百までではないけれど、自分が面白がれることの幅や種類なんて変わらないものです。
説採用ポイント
①説を聞いて面白いと思えるか、そのワードだけですでに面白いかどうか
②検証の結果に興味が持てるかどうか
③結論に至るまでに展開がちゃんと面白く描けるか、そのプランが見えているかどうか
現場では、みんなが焦っているときに落ち着いている風に振舞って、みんなが落ち着いているときに焦ってる雰囲気を出していると、優秀そうに見える。
作り手を目指す人は、面白いと思ったモノの感覚を大事にするといいと思います。
自分の好きなことやモノの、パターンや構造を明確にしておくこと
なんのリスクも背負っていない状況でフルスイングをしない意味がわかりません。
本当に好きなことでしかその人の最大のパワーは出ないし、本当にやりたいことで突破していかなければ、そこに未来はありません。
こだわれなくなったら、ディレクター、作り手としては終わりだと思っています。
面白くて、クリエーターになりたい自分にぴったりの本だった。