ジョージアの蚤の市
京都にはカフェが多いし、雑貨屋も多い。
マーケティング的にはターゲットがかなり被るからなのだろう。
最近だとカフェの中に雑貨屋があることも珍しくない。
昔からリサイクルショップの類が好きなので、自転車に乗っていて、怪しげな雰囲気の雑貨屋があると、ついつい吸い込まれてしまう。
今日もデンマークと日本の骨董品を売っている雑貨屋に入ってみた。
店中、床にも天井にも壁にも、大量の雑貨が並べられていて圧巻であった。が、その多くはガラクタで、本来の用途としては使えない、オシャレとしての機能しか持たないものばかりであった。まあ、雑貨屋っていうのはそういうものなのだろう。
そんな具合にガラクタを眺めていると、奥の方で作業していた店員さんと目があって、「なんだか分からないものがあれば聞いてくださいね」と言われた。何か分かったところでなあと思ってしまった。
それはそうと、こんなタイプの雑貨屋に入ると、去年の夏に行ったジョージア(トルコの北)の蚤の市を思い出す。
ジョージアの首都トビリシでは、ガイドブックに載っているくらい有名な蚤の市があって、広い公園の中にある大通りの両端にお店がずらっと並ぶ。
ジョージア人の中でも、昔の人の顔は、東欧系の顔とアジア系(しかも、ツルッとしてない方の)顔が混ざったような印象で、正直少し怖い。
売っているものも、なかなかインパクトがあった。
つい最近まで、旧ソ連の統治下で戦争に巻き込まれ続けていたので、軍の支給品の余り物が濁流のように流れ込んでいた。
軍服、ナイフのようなもの、ガスマスク、飯盒、ウォッカなどを入れる薄い水筒、何かの計量器、古いカメラ、ぱちもんの時計、レコード、変なシルバーアクセサリーなどなど、ダークなものが多かった。
あるお店にガスマスクが並んでいたので、iPhoneで写真を撮ったところ、かなり酔っ払っていたらしい店の人に因縁を付けられて、面倒なことにもなった。一緒に行っていたグルジア人の友達が、「これからここで働け」みたいなことを言われていた。王将出町店かと思った。
ガラクタ度で言えば、日本の雑貨屋さんで売ってるものと大差はなかったので、あの時、蚤の市で売っていたちょっと不思議なものたちを根こそぎ買って、日本で商売すれば(メルカリとかヤフオクとか雑貨屋に持って行ったりとか)結構設けられたのじゃないかなと、雑貨屋に行くたび、ちょっぴり残念に思うのである。