毎日の文トレ

日々感じたことや考えたことを書き殴ります。

ヒッチレースつづき

そのおじさんとの会話はあまり覚えていない。とにかく人の多い駅に行って、そこでヒッチハイクをすればいいという助言をもらった。道なりに歩いていると、交通量がどんどん増えて行って、しまいには渋滞のような状況になっていた。何台かの車に話しかけるが、「ヒッチハイクしてる人初めて見たわー」とか言われ、変な目で見られたり、無視されたりして、しまいには、「名古屋駅ならここまっすぐいけば着きますよ。すぐですよ。」なんて嘘をつかれたりした。

まだ楽観的だったので、ヒッチハイクなんてこんなもんでしょうと思って歩いていると、バス停の前に犬の散歩をしている優しそうな顔をしているおじいさんがいたので、声をかけて見た。かくかくしかじかと、この企画について語ると、面白いと思ってくれたようで、お昼までは用事があるんだけど、それが終わったら、車に乗せてあげるよ。と温かい言葉をかけていただいた。しかも、お昼までは、そのおじいさんの経営している工場で待っててもいいということだった。なんという優しさ。

そのあと、その奥さんが車で迎えに来てくれて、工場へ向かった。小さな町工場という感じで、中の休憩室みたいな場所で、おにぎりや缶コーヒーを頂いた。そんなこんなで、だらだら、うとうとしていると、おじいさんがどこからか帰って来たので、では改めて出発!となった。