毎日の文トレ

日々感じたことや考えたことを書き殴ります。

RE:RE:RE:ヒッチレース

さて、一般道に降り立ったのだが、同じタイミングで雨がしとしと降り始め、気持ちも暗く落ち込んで行く。

 

近くに車通りのかなり多い交差点があったので、そこでヒッチハイクをすることに決めた。ただ、ドライバーに見せるためのダンボールがボロボロになってしまったため、近くのコンビニに駆け込む。恥を忍んで、「ヒッチハイクに使いたいので、ダンボールをください!」と頼むと、女の店員は苦笑気味で奥からダンボールを引っ張り出してくれた。イートインで、プチ工作をして、ダンボールをいいサイズにカットし、持っていたサインペンで文字を書くも、文字が細すぎて、遠くからだと全然見えない仕上がりになった。さすがにこれではいかんと思い、さらに恥を忍んで、太めのサインペンを貸していただいた。お客さんほぼいなかったから、よかったけど、これは普通に迷惑だ。天気はどんどん悪くなり、雨も本降りに。先ほどいた交差点に戻りヒッチハイクを開始した。

 

車はビュンビュン通るのだけど、一向に止まってくれない。ここで1時間半ほど続けた記憶がある。交差点だったので、4つ角全てで、挑戦したのだが、全く止まってくれない。雨で濡れてる変な男を車に乗せたくないだろうし、高速の入り口近くだったので、止まるにも止まれなかったのだろう。そんなこと、その時は全く気づかなかった。

 

もう十分だと思い、そこから徒歩でいい場所を探そうと動き出した。途中で話しかけた人によると、近くにスーパーがあるということだったので、スーパーの駐車場で、買い物帰りの車を捕まえようと思った。これはなかなか良い作戦だった。相手は車に乗る前なので、しっかりと思いを訴えることができる。ただ、断られた時のダメージも大きくなる。「ほんのちょっとでいいんで、移動させてください」と言い、買い物帰りの子連れ主婦に15分ほど乗せてもらった。

 

そのあとはコンビニで同じ作戦で同じ作戦を繰り返すが、田舎なのでそもそも人が少ないので、なかなか捕まえることができない。確か時間は15時くらいで、雨も降り、心も体も疲れてきていた。これ、今日中に帰れるのかなと焦り始めたのもこの時間帯である。

また一台捕まえて、高速の近くのコンビニまで連れて行ってもらうが、そのコンビニの前には2〜3台の車しか止まっていなかった。もう総当たり戦で声をかけていこうと思い、車を覗き込むと、そこにはヤンキーが3人すっぽりと収まっていた。一瞬ギョッとしたが、引くに引けず、もういいやと半ば自暴自棄になり、声をかけた。

 

つづく