毎日の文トレ

日々感じたことや考えたことを書き殴ります。

働きがいとは何か

知り合いが怪しげな会社にインターンをしに行った。

 

オファーボックスという就活マッチングサイトに登録すると、とあるITベンチャー企業からメールが届いたらしい。もし興味があれば、お話ししませんかという内容で、後輩は興味を惹かれたので、連絡してみると、東京のオフィスで話しましょうということになった。ところが交通費は全く出ないという。わざわざよく分からない企業の話を聞きにわざわざ東京に行く後輩も後輩だが、とにかくその話を聞いて、インターンに参加しようと思ったらしい。

 

まず、そのインターンは3日間あるのだが、交通費・宿代は出ないし、もちろん給料も出ない。昼ごはんは社員と食べることになっているらしいのだが、昼飯代も完全に自腹。インターン最終日に社員に出してもらったお金は全部返したかと再確認されたらしい。宿は、社員寮に住む(一泊1000円)あるいは、社員の家に住む選択肢があり、社員の家に住む場合、夜ご飯も社員と一緒に食べなければならない。

 

インターンの内容はともかく、社風も最上級に癖が強い。

まず社内には罰金制度が存在する。決めたルールを破った場合、それに気づいた人が大声で「なんとか(人の名前)、かんとか(ルール名)です!」と叫び、ベルのようなものを鳴らす。すると周りの社員は拍手をして、ミスをすることができたことを祝うらしい。そして、張本人は罰金箱に金を入れるというシステムらしい。しかも、一日に4回以上何かもルールを破ってしまうと、体調的精神的に問題がありと見なされて、強制退社させられるらしい。

 

他にも、次の年の給料を全員で話し合って決める会議があるらしく、一人一人が一年の成果を発表し、全員で査定し合うのだ。中には給料が前年度より下げられてしまって、泣き出してしまう社員もいるらしい。社員同士が給料の下げあいをするので、経営者的にはトータル安くなるという頭のいいシステムである。

 

また、副社長でTさんと呼ばれる女性がその会社を牛耳っている。お局兼ボスザルのような存在で、誰も逆らうことができないらしい。2012年のネット掲示板でも、社員Tがウザすぎるという投稿があったので、今までずっとそんな調子だったのだろう。

「思ったことはなんでも言って良い」という言葉をスローガンにしているらしいのだが、Tさんはそれを文字通り取ってしまったらしく、人格否定の言葉を含む暴言をガンガン吐いていたようで、もうやりたい放題しているのである。

 

そんなインターンの最終日、用意したプレゼンに対して、「君たちは会社に貢献しようと思っていない。とても自己中心的である。働かせてもらってるということを忘れているのではないか」と言われたらしい。

 

正直、このインターンに参加すると言い出した時点で、心が相当やられていると思ったのだが、今のところ洗脳されてはいないようである。ただ、ちょっと意識が高くなり「幸せとは何か」「働くとは何か」を考え始めたらしいので、経過観察しようと思う。