スピード因果応報
ある時、飲んだ帰りに交差点で前を歩いていた男がスマホを落とした。
シラフなら「落としましたよ」と声をかけるのだが、これをどこかに隠してしまおうといういたずら心が沸き起こった。何とも酷い話なんだけども。
それを持って帰って、友達の家の押入れの奥に押し込んだ。
その後に、友達がそれを発見し、自分ではこんなスマホ持ってきた記憶もないので、大変驚き、自分が怖くなったと報告を受けた。まあ、怖いよね。押入れ見たら、iPhoneが出てきて、電源を入れると、知らないカップルの写真が出てくるわけだから。
その友達がiPhoneを見つけた数日後、僕と彼と、僕の女友達で飲みに行った。
その席で、僕の友達にこの一連の話を伝えると、さっきまで一緒にバカみたいな話をしていたのに、「そういうものは、回り回ってくるんだよ。」と急にお母さんのような、スピリチュアルな話をされて、その時はまさかまさかと話半分にからかいながら聞いていた。
許容量の7割くらい酔った後、友達の家に帰り、倒れるように寝た。
次の日の朝、友達は朝早くからバイトがあるといって、いつものように鍵を置いて先に出ていった。
僕はその日、昼から用事があったので、少しゆっくりして起きた時に、友達からラインが入った。「お前の財布、昨日の晩に俺のリュックに入れたままで、そのまま持ってきてしまった!どうしよ!」
はっと思い出した。昨日の夜、カバンを持ち歩くのが嫌だったので、友達のリュックに財布を入れてくれと頼んだんだった。冷や汗が出て、混乱した。
取りに行くにも、財布がないので、電車賃が払えない。タクシーに乗ったとして、この状況を説明して、乗せてくれるのか。かなり高くつきそう。しかも友達は、最近できたおしゃれ商業ビルの地下で散髪中。家の中に、へそくりもないらしく、絶体絶命。しかも用事も間に合うかどうかの微妙なタイミング。
導き出した答えは、「家にあるいらないプレステのソフトを近くのブックオフで売って、電車賃に変える」ことだった。
急いで家を出て、駅前のブックオフにライフイズストレンジというソフトを持っていた。10分もかからないうちに、計算が終わり、1700円を受け取った。そのあとは、無事に美容室に到着し、財布を受け取った。受付にいた女の人に、事の経緯を伝えるのが非常に恥ずかしかった。ついでに持ってきてと言われた、汚らしい黒ズボンを渡すのも、ちょっと躊躇した。そして、用事にはしっかりと遅刻してしまった訳だ。
これぞ、スピード因果応報。ザ・因果応報 いや、ジ・因果応報。
悪くことはするもんじゃないなと思った出来事だった。
ジョージアの蚤の市
京都にはカフェが多いし、雑貨屋も多い。
マーケティング的にはターゲットがかなり被るからなのだろう。
最近だとカフェの中に雑貨屋があることも珍しくない。
昔からリサイクルショップの類が好きなので、自転車に乗っていて、怪しげな雰囲気の雑貨屋があると、ついつい吸い込まれてしまう。
今日もデンマークと日本の骨董品を売っている雑貨屋に入ってみた。
店中、床にも天井にも壁にも、大量の雑貨が並べられていて圧巻であった。が、その多くはガラクタで、本来の用途としては使えない、オシャレとしての機能しか持たないものばかりであった。まあ、雑貨屋っていうのはそういうものなのだろう。
そんな具合にガラクタを眺めていると、奥の方で作業していた店員さんと目があって、「なんだか分からないものがあれば聞いてくださいね」と言われた。何か分かったところでなあと思ってしまった。
それはそうと、こんなタイプの雑貨屋に入ると、去年の夏に行ったジョージア(トルコの北)の蚤の市を思い出す。
ジョージアの首都トビリシでは、ガイドブックに載っているくらい有名な蚤の市があって、広い公園の中にある大通りの両端にお店がずらっと並ぶ。
ジョージア人の中でも、昔の人の顔は、東欧系の顔とアジア系(しかも、ツルッとしてない方の)顔が混ざったような印象で、正直少し怖い。
売っているものも、なかなかインパクトがあった。
つい最近まで、旧ソ連の統治下で戦争に巻き込まれ続けていたので、軍の支給品の余り物が濁流のように流れ込んでいた。
軍服、ナイフのようなもの、ガスマスク、飯盒、ウォッカなどを入れる薄い水筒、何かの計量器、古いカメラ、ぱちもんの時計、レコード、変なシルバーアクセサリーなどなど、ダークなものが多かった。
あるお店にガスマスクが並んでいたので、iPhoneで写真を撮ったところ、かなり酔っ払っていたらしい店の人に因縁を付けられて、面倒なことにもなった。一緒に行っていたグルジア人の友達が、「これからここで働け」みたいなことを言われていた。王将出町店かと思った。
ガラクタ度で言えば、日本の雑貨屋さんで売ってるものと大差はなかったので、あの時、蚤の市で売っていたちょっと不思議なものたちを根こそぎ買って、日本で商売すれば(メルカリとかヤフオクとか雑貨屋に持って行ったりとか)結構設けられたのじゃないかなと、雑貨屋に行くたび、ちょっぴり残念に思うのである。
養命酒のトニック割りが好き
最近、飲みに行くことが激増している。
研究にきちんと向き合えず、酒に逃げていると言うのが、厳しい現実である。
ただ、やらないといけないことを棚に上げてやりたいことをする快感は、尋常ではない。このことは高校生の時の定期テスト前に、急に部屋の掃除をしたり読んでもない小説を読み始めたりしていた時から分かっていたことである。
もちろん、遊んでる最中はそんなこと一切考えずに遊んじゃってるのである。これから社会人になるが、この点だけは非常に心配である。
先日、三条でまたもや飲み明かしてきたので、その行程を備忘録として残しておきたい。
①アジェ 松原本店
大学の同期と。非常に有名な焼肉屋で、たまたまタイミングが合ったので行ってみた。ホルモンが美味しいと評判で、ホソという部分が抜群に美味しかった。なんというのかな。食べる脂。いい意味です。とにかくホソだけは忘れまい。最初に頼んだ、長芋のキムチにも驚かされた。この店では食べすぎて一人6000円も払ったので、少し後悔している。
②またもや@三条
滋賀から来ていた友達がまだ少し時間があるということで、よく行く日本酒バーへ行った。日本酒は最近いろんな種類を飲むようになって、様々な個性があるということが分かったが、何が一番好きかと言われると難しいよねという話になった。今の所だと、僕は、陸奥八仙の赤ラベル、新政のラピスラズリ、伊根満開が好きである。ただ一度酔っ払うと、キリッと冷やされた吟醸ならなんでも美味しいと思ってしまうから、問題だ。いや、それはそれでいいのだろう。
③わたなべ横丁
同期とは解散して、別の友達とはしご開始。3回くらい来たことがある立ち飲み屋で、店長の人柄がたいそう愉快良い。トマトチューハイと青汁チューハイを飲んだ。写真がブレブレなことから、酔っていることが分かる。ちょうどテレビでテニスが中継されていて、途中、マイケルチャンのテニス講座が挟まった時に、「酔っ払いにテニス教えてないで、錦織にテニス教えろや」と言った店長につぼった。
④BAR黒うさぎ@三条葵センター
ここは昔meetsかなんかに紹介されていて知ったお店。店長が気さくでいい人で、店内に小さい子が見てはいけないものが展示されたり、コロッと置かれたりしていて、非常に面白い場所である。ここに来たら必ず飲むのが養命酒のトニック割り。確か650円。虚弱体質だからなーとか面白くない冗談を言いつつ飲む。酒なのに体に良いという魔法のような飲み物である。この日はたまたま焼いたというラザニアも食べた。
⑤BAR DD@三条
そろそろ〆ようということで、今回のとっておきで、DDに。高級そうな建物の3階で、扉も重く、敷居の高さを感じたが、入ってみれば、学生なのに落ち着ける非常に心地よいお店だった。なぜとっておきかというと、ここは三条でも数少ない落花生投げ捨て型のお店で、しかもその発祥の地だと聞いていたからである。奥にある樽の中には普通の人が食べるのに1ヶ月くらいかかりそうな量の落花生が入っていた。ピニャコラーダ、山崎ノンエイジのハイボールを二杯飲む。カウンターの奥に、赤いメガネのおじさんがいて、少し話したのだが、帰った後にその人がマスターだったと知る。店内のBGMもセンスが良く、一回で好きになった。
雅な京都人の遊び方
前回の投稿で言及した、この時期の京都ならではの遊び方を書いていこうと思います。
これから紹介する遊び方は少しお金を持っていれば、大学生でも可能なプランで、特に育ちの良い女の子と回るに最適かと思われます。僕もこれを聞いた時は、膝を打つくらいでした。舞台は南禅寺の周辺、蹴上駅です。
まず、昼間の暑さが消えて、涼しく快適な気温になったところからスタートします。夕方17時くらいでしょうか。南禅寺のすぐ近くにある、湯豆腐のお店「順正」の京ごよみ会席を食べに行きます。この会席は、夏場暑くなって、湯豆腐消費が減るからか、非常にお得な価格になっていて、平日だと4300円で、本格的な京料理を食べることができます。さらに、普段なら、1万円ほどするコースを頼まなければ通してくれない個室を使うことができるため、京都のきめ細かい設えをを存分に楽しむことができるそうです。調べたところ、ネット予約のみの受付です。
料理、設え、サービスなどを堪能したあとは、歩いてすぐの「ウエスティン都ホテル」に行きます。このホテル3Fのバー「ムーンライト」に行くのです。
このホテルは蹴上という京都盆地の端っこに建てられているので、3Fでも京都市内を見渡すことができるそうです。(嘘です。ちょっと盛りました。ただ、見晴らしは良く、すっきりした気分にはなれます)そんな素晴らしいロケーションに加え、なんと平日限定で17時から20時までハッピーアワーなのです。カクテルなど半額で頼めるそうです。(元々がかなり高いっちゃ高いですが)
さて、日が暮れて20時くらいになったら、次は南禅寺を攻めます。南禅寺の奥には、水道橋があり、その周辺には大量の蛍がうようよしているそうです。この季節のこの時間にしか見れない景色がそこに広がっています。ほろ酔いで二人っきり、蛍を眺めるなんていいシチュエーション滅多にないですよね。転落注意です。
この後は、歩いて10分くらいにある岡崎のラブホ街に行くのもよし、まだ早いなと言うならば、地下鉄蹴上駅から三条駅までズバッと行って、木屋町やら先斗町やらで飲むのもよし、可能性は無限に広がってます。ちなみに、三条には「ホテル南国」という有名なラブホがあり、その周辺には朝まで飲める居酒屋も多数存在してます。
一年のこの時期にしかできない雅な遊び方、ぜひお試しあれ。
バーカウンターの蛍
京都では5月末から今頃までが、蛍のシーズンです。20時くらいになると親子連れやカップルが哲学の道や鴨川などを徘徊し始めます。
ご多聞にもれず、私も夜中一人、自転車で哲学の道に繰り出し、iPhoneで無理やり蛍の写真を撮ったりしていました。
そんなこんなでもう蛍も終わりかな。と思っていたところの話です。
前回新宿のジャズ喫茶で、京都のお店を紹介されたのですが、それが下宿から10分もかからない場所にあったので、先日行ってきました。
聖護院という八つ橋で有名な場所の路地の奥まったところにそのお店はあります。
10時半頃にお店に着くと、カウンターに四人ほど並んでいて、談笑していました。トークを進めていた外国の方が、どうやら常連のようです。
和やかなムードの中、30分くらいすると一人二人と帰って行って、店内には、マスターとカップルと僕の四人だけになってしまいました。
「ジャズとかよく聞かれるんですか?」などという定番の会話なんかしていたところ、女の人が急に店内に入ってきました。
開口一番、「マスター、グラスちょうだい」と言い、両手の中に入っていたものをグラスに入れました。
それは二匹の蛍でした。
赤いカウンターの上で光る蛍。
最初の方は風流で綺麗だなと思っていたのですが、ライトに照らされる蛍を見ると、徐々に昆虫らしさを感じるようになって、綺麗だと思っていた最初の気持ちはどこかに消えてしまいました。
ゲンジボタルって結構大きいんですね。
こんな出来事もあり、カウンターでは蛍トークに。
蛍を持ってきたお姉さんから非常に京都らしい遊び方を教わりました。
それはまた、次の投稿で紹介しようと思います。
では、ここらで筆を置きます。
とあるジャズ喫茶にて
2ヶ月前、京都へ帰る夜行バスの時間まで、どこかでお酒でも飲んでいようと思い、新宿にあるジャズ喫茶で一人お酒を飲んでいました。このお店は、村上春樹が若い頃よく通ったらしく、『ノルウェイの森』にも登場するそうです。
店の奥にある小さめの本棚くらいあるスピーカーから流れてくるジャズを聴きながら、ビールやらカクテルやらを注文していると、音楽をリクエストしたいという気持ちがむくむくと沸き起こってきました。そうなってしまうと、もうリクエストしたくてたまらなくなり、ちょうどCDの切れ目のタイミングで店員さんに話しかけてみました。
その頃からThelonius Monkをよく聴くようになっていたので、パッと思い浮かんだ「荒城の月」のアレンジ曲を聴きたいと伝えました。その若い店員さんは、知らなかったようで、マスターに聞いてみますと言いました。
そのあと、マスターがテーブルに来てくれて、「お客さん、その曲のエピソード知ってますか」と尋ねてきました。
いいえ、知りませんと答えると、こんな話を聞かせてくれました。
そのジャズ喫茶がオープンした頃、当時のマスターと親交のあった有名なジャズミュージシャンがこぞって、セッションをしに来たそうです。その中に、Thelonius Monkがいました。彼がそのジャズ喫茶でセッションをした後、マスターは彼にお土産として、滝廉太郎の荒城の月が流れるオルゴールをプレゼントしたそうです。Monkは、物珍しかったからか、いたく気に入って、帰りの飛行機の中でもずっとそのオルゴールを聞いていたそうです。(周りの人からすると迷惑ですよね。)
そして、その翌年、彼は"Japanese folk song"というタイトルで、荒城の月のジャズアレンジを録音したそうです。のちに荒城の月というタイトルが付け加えられました。
まさかの偶然で、非常に驚きました。
その後、マスターが「荒城の月、かけますか?」と聞いてきたので、「こんなエピソード聞かされて、聞かない選択肢ないでしょ!」とついついツッコミを入れてしまいました。
そんなこんながあり、京都に帰って来たのですが、そのお店のマスターに紹介されたジャズ喫茶に先日行って来ましたので、次はそこでの出来事について、書こうかと思います。
では、ひとまずここで筆を置きましょう。
とにかく書く。そして考える。
久しぶりの更新です。
二週間ほど前に就職活動を終えました。
第一志望とか第二志望とかあったけれど、結局は人で選びました。
となると、それはやはり縁があったということになるのでしょう。
誰と会うか、誰と仲良くなれるかは、偶然に寄ることが多いですからね。
燃え尽き症候群を言い訳にし、ぐうたらな生活を続けています。そして、ほったらかしたツケが回ってきて、研究室の風当たりが台風並みに強くなったので、研究活動に本腰を入れないとなと思っています。
まさか、学部卒でも入れてもらえるか内定先の企業に連絡したほうがいいんじゃないの?と言われるとは。あーキツイキツイ。
そんなことを言われてみて、そうだよな。研究がんばろ。って思うより前に、いっそのこと大学をやめて、旅行とかアルバイトとかしていた方が面白い人間になれるのじゃないかと思ってしまいました。
研究なんてのはただの金持ちの道楽だと気付いて以来、もうそんなメンタリティーなのです。なので、これからは研究はビジネスライクに朝10時から18時まで、それ以外の時間は自由に面白いことをするって割り切ってやろうと決意しました。
とは言いつつも、そんな片手間でできることってなんだろう。と思い、あっ。ブログ再開しようと至ったわけです。
ブログの内容についての脳内会議で、真っ先に挙がってきたのは、「京大付近のいい居酒屋、バーを紹介して行く」企画です。
もう大学に七年目です。周辺のよく使える居酒屋、おしゃれなバーなど、7割くらいは行ったはずです。それ以外に、有名じゃないけど、通える居酒屋、食べログぐるなびレッティーにはあまり紹介されていない穴場、連れて行った女の子を落とせるバーなど紹介できたらいいなと思います。そのためにもまだ知らぬ酒場に行くのも楽しみになってきました。
すぐにポーンと浮かんでくるお店を挙げてみます。
・おむら家
・バー探偵
・RICORICO
・リンゴ
・村屋
・なみなみ
・ツバメホール
・アンナチュラル
・torico
・屯風
・のら酒房
・goya
などなど、ざっと13店出てきました。
とりあえず、これらをささっと紹介して行くことにします。
これにてひとまず。筆を置きましょう。
広告代理店大手のインターンで学んだこと
先日、大手広告代理店のインターンに行ってきました。
グループワークから最終プレゼンという流れでした。
改めて感じたことは、当事者意識の欠如、簡単にいうとグイグイ感の無さが浮き彫りになりました。めんどくさいことが嫌いなんだろうと思います。
面白いアイディア出たし、あとは頼みます。みたいな。
全体的にグイグイ行くのは疲れるし、そんな奴好きじゃないので、自分の独壇場となれる分野では、我が物顔で行くのがいいのでしょう。
つまり、コアアイディアの確定の場では、今まで以上にキレッキレにならないと。
じゃあ、なにが必要なのか?
それは、やはり、引き出しの多さ、深さなのでしょう。
アイディアマンになるためには、二つの条件があると思います。
一つは、多く生み出すこと。もう一つは、選球眼。
多く生むことに関しては、時間をかけること、いろんな事例や思考法を知ることが大切です。
選球眼に関しては、今までに良しとされてきたアイディアを知っているかどうかが大切です。
このどちらに関しても、引き出し、言い換えると、アーカイブの量と質が関わってくるという結論になります。
話は変わって
グループディスカッションをする際に、今回うまく行った方法は、まず全員でゴニャゴニャと話し合うのではなく、まず個人ワークでちゃんと考えた後に、全員にプレゼンをするという方法です。
はじめっから全員で話し合うよりも、思考の深さが変わりますね。
もう一つは、アイディアの取捨選択をする基準として、伸び代があるかどうか、具体的には、そのアイディアを発展させるアイディアが簡単に出てくるかどうかを置くと議論が進みやすい。
いいアイディアは軸が優れているので、正しく悩みやすいということ。
非常に学ぶことの多い、楽しいインターンでした。
優勝できたしな。
ロジカルシンキングとクリエーティブシンキング
人生で二社目のインターンシップが終わり、少し気持ち的に落ち着きました。
初の本格的なグループワークを通じて、自分に足りないと、身にしみて思った二つのことについて書こうと思います。
一つ目は、他の人に有無を言わせないほど良いクリエーティブアイディアを出す力
二つ目は、自分の考えたことを論理的に伝えて、周りを納得させる力
ざっくりといえば、クリエーティブとロジカルが足りなかった訳です。
この二つは、全く関係ない物のように見えるけど、実は連続した物だと思う。
つまり、天才じゃない大多数の人間が、いいアイディアを出すためには、最後のクリエーティブジャンプまではかっちりと論理的に考えないといけない。だから、いいアイディアが出たとして、そこの論理性を周りにきちっと説明できるのだと思います。
理系的に考え、文系的に表現するというのは、こういうことなのでしょう。
恐竜と日本酒と私
久しぶりの更新です。インターンに気を取られて全く研究が進まない、本業疎か系大学院生です。つい一昨日は、学祭の舞台で漫才をしたりもしました。
さて、昨日は祝日でしたので、後輩と大阪で遊んできました。どちらも大阪出身ですが、まだまだ十分に楽しめました。大阪も知らない面白い楽しいところがいっぱいあるので、大阪で働くのもいいなと思いました。ずっと関西からは脱出したいと思っていたのですが。
これらの写真は、大阪港近くの天保山ミュージアムで開催されていた「恐竜博」で撮ったものです。一応、生物学をやっている身として、とても興奮しました。古代のヒトとはまた違ったロマンがあっていいですね。巨大な大腿骨の写真もテンション上がりました。
これをお昼頃まで見た後、大阪なんばに行きました。なんばグランド花月で行われる新喜劇を観るためです。漫才(師匠クラスのコンビばっかりでした。ザ・ポンチ、オール阪神・巨人など)、落語(小話つらつら系)を見た後、テレビ収録が入り、新喜劇でした。内容のほとんどは、いつもの伝統芸能なんですけどね。それでも面白く、長時間口を開けっぱなしでヘラヘラしていたので、喉がカラッカラになりました。
ここからが、この日のピークを迎えるのですが、裏なんば(劇場周辺)と呼ばれる場所で飲み歩いてきました。歩くのは健康にいいことですからね。
1軒目は、大阪焼きトンセンターというお店。豚のホルモン焼きのお店です。立ち飲みで。軽くビールと、焼き盛り合わせ、もつ煮込み、ポテサラなどを頼み。ウォームアップです。中でも、盛り合わせがうまかったです。
2軒目はしっかり目に飲みました。「日本酒と私」という小説のタイトルのような名前のお店です。ここが本当に凄すぎました。コスパが良すぎるんですよね。すき家の朝定食くらいコスパがいいんです。
下の写真のようになみなみと日本酒を注がれて、これで500円くらい。味の好みを定員さんに伝えるもよし、冷蔵庫に入っている瓶のラベルを見て決めてもよし、後ろの壁に貼ってあるラベルを見て決めるもよし。
料理も最高にコスパがいいです。コスパがいいという言い方は、そんなにいい言葉ではないですね。別の言い方をすると、めっちゃうまい! です。ホッケ、ハム、エイヒレの炙り盛り合わせが、650円。おかしすぎる値段設定。二人で行って、6種類の日本酒を飲み、きゅうりのたたき、炙り盛り合わせを食べて、3000円。裏なんばどうかしてるぜ。
そして、混んできたのでそろそろ3軒目に行くという旨を伝えると、店員さんと横のお客さんが一緒になって考えてくれました。大阪人あったかい。すると、このお店の元店主が独立して作ったお店が歩いて10分くらいの場所にあるということで、そこに行くことにしました。
道に出て、グーグルマップを頼りに歩くも、迷子になってしまいました。すると、先ほどのお店にいたおじさんが、声をかけてきてくれました。そして、なんと次のお店まで案内してもらえました。大阪人あったかすぎる。
3軒目は、「日本酒や一路」という座って飲める日本酒のお店です。2軒目と同じくらい素晴らしいお店でした。ただ、すでにべろんべろんだったので、一杯だけ頼んで、逃げるようにお店を出ました。下の写真のなみなみ具合すごいですよね。
こんな感じでフラフラになりながらも、楽しく裏なんばで飲み歩きました。また、同じことしても同じくらい楽しめると思います。大阪は楽しいですね。酒飲み満足度高すぎる夜でした。
創造することについて
最近分かったことがある。
クリエイターと言っても2種類存在する。全くの無から何かを創造するタイプと、自分以外の外部からの要求で物を生み出すタイプだ。前者の方は、自分の内部からの要求で物を生み出すと言ってもいいかもしれない。完全なる芸術家である。後者は職人である。
職人タイプのクリエイターの書いた本をよく読むと、大体は同じことが書いてある。多くのことをインプットし、アウトプットする前にしっかり考えること。それが物を作るコツであると。
さらに、与えられた課題を根底から考え直し、どの方向性にアウトプットするか考えていく、ディレクションの能力が非常に大切である。クリエイティブディレクションと呼ばれる行為のことだ。
このディレクションは、すべての仕事に役立つ。というのは、仕事という物自体が、本質的に何かを生み出すことであるからである。
何かを生み出す直前の、最終的なひらめきに関しては、誰も方法論は語れない。ただ、その直前までの論理的な積み上げに関しては、語りえるのだ。
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団@京都府立府民ホール”アルティ”
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」Op.59-2
たまたまチケットが手に入ったので、聞いてきました。
弦楽四重奏好きなんですよねー。室内楽では一番好きなジャンルですね。何がいいって、金管奏者からすると、とにかく上品なんですよね。それでいて、踏み込むところはしっかり踏み込んでくれる。金管アンサンブルの良さは結局、パンパカパーンだと思うし、それはそれでいいんですけどね。弦楽四重奏は繊細でまとまりがよく、四人の音色が一つの生き物のように感じられるんです。人が息を吸って吐くかのような自然な音の膨らませ方、盛り上げ方が最高に良かったですね。エネルギーの塊みたいなものが、ひとりでに膨らんではしぼんでいくかのような。また、金管アンサンブルも木管アンサンブルも、息を使って演奏しているので、長い息のフレーズは難しくなってくるんですよね。もちろん、プロの方はそういうことを感じさせない良い演奏をしてくれるのですが、弦楽器のフレーズの持っていき方とは、やはり別物なんだと思います。弦楽器は、一つのロングトーンの中にも、フレージングがあるというか、なんというのか、味があるんですよね。多分、途中のビブラートであったり、弦の動きだったりが、金管のトーン(頭からパキッと最後まで)とは全く異なる美味しさを作っているのだと思います。
今回は曲目も良かったですね。ハイドンから始まり、モーツァルト、ベートヴェンと時系列順に並んでいて、アンコールはやはりメンデルスゾーンでしたね。
実は、二年前にもアルティーで演奏会をしていて、その時も聞きに行っていました。その時は、一番最初に彼らがステージに入ってきた時に思った印象がそのまま演奏に出ていました。どういうことかと言うと、第1ヴァイオリン、第二ヴァイオリンの二人は颯爽と、入ってきたのに対して、チェロ、ヴィオラ(特にチェロ)のお二人は、のろのろと入ってきていて、やる気なさそうやなーと思ったのです。実際に、お二人はかなり高齢でした。そして、案の定、かなり渋めの演奏で、若者の自分としては少し物足りない感じがあったのは否めなかったのです。ところが、今回、後になって調べて分かったのですが、チェロとヴィオラが若返っていて、特にチェロなんかは1991年生まれの25歳でした。だからなのか、選曲とも相まって、今回は非常に若々しい演奏も聴くことができました。ただ、すごかったのは、ただの若いやんちゃな演奏なのではなく、培ってきたコクのある味わい深い演奏と若いエネルギッシュな演奏が混ざり合っていました。そのおかげで表現の幅が格段に広がっていて、例えは悪いですが、怪人12面相のような、多彩な側面を見ることができました。途中、頭が混乱しそうになるくらい表現に富んだ素晴らしい演奏でした。
久しぶりに、弦楽アンサンブルの美味しい響きを味わえて、大満足でした。ハイドンの第3楽章のダンスリズムの演奏の仕方が気に入りました。
また、演奏会聴きに行きたいな。
北海道に旅行してきました❶
一泊二日で北海道に行ってきました。
ざっくりスケジュールは、
関空~新千歳~場外市場~クラーク像~テレビ塔付近でオータムフェスト~就寝
起床~二条市場~小樽~札幌~新千歳~関空
という、コミコミプランでした。
朝4時半に京都から車で関空へ。前日飲み会だったので、起きれるか心配でしたが、意外とスッキリとした起床。
ワクワクしてるとやっぱり起きちゃいますね。
関空に到着後、チェックインして新千歳に飛びました。
9時頃に新千歳に着きました。旅行好きと言いながらも、北海道は初めてなのでした。だから、新千歳空港の周りの平たい大地と、カラッとした冷気でテンションが上がりました。
まず行ったのは場外市場。
どこに行っても、蟹、メロン、蟹、メロン。
ちょこちょこと試食しつつ周りました。
朝ごはんに有名な海鮮のお店に行き、イクラやら蟹やら鮭やらが乗った海鮮丼を食べました。正直そこまでイクラが好きではなかったのですが、美味しすぎて即完食。
美味しいもの食べてからじゃないと、好き嫌いは語れないですね。
ホッとしたことによって、移動疲れと眠たさが来たので、少し休憩。
その後、かの有名なクラーク像を見に行きました。
ここは、正直行かなくてもいい場所だと思いましたね。というのも、クラーク像見る以外、特にすることがないからです。一枚の写真撮りに、1時間かけてもなぁとと思いました。夕張メロンのソフトクリームは美味しかったけど。
歩き疲れたので、カフェにでも行こうとなりました。森彦カフェという、円山公園の近くにあるカフェに行きました。
残念ながらかなり混んでいて、時間がかかりそうだったので、中でコーヒー豆だけ買って、引き返しました。以前北海道に行った友達からもらった森彦コーヒーがとても美味しかったので、絶対行きたいと思ってたのですが、待つめんどくささに負けてしまいました。こういう時、一人旅や、二人旅ならさーっと入れていいんですけどねー。中の雰囲気もかなり良かったです。
さて、この後、札幌のテレビ塔の近くでオータムフェストが行われているので、そこで呑んだくれようとなっていました。ただ、海鮮丼がかなりヘビーだったのもあって、そこまで空腹ではなかったのです。ビール入るかなーとか、なんも食えねーとか言い合ってたのですが、杞憂に終わりました。
次に続く。
アイデアのつくり方
以下、メモです。
どんな技術を習得する場合にも、学ぶべき大切なことは、まず第一に原理であり、第二に方法である。
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである。
既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい。
事実と事実の間の関連性を探ろうとする心の習性がアイデア作成には最も大切である。
アイデアの作られる全過程ないし方法。
第一 資料集め(当面の課題のための資料と一般的な知識)
第二 集めた資料をいろいろな方面から眺め、咀嚼する。ノートに書き出すと良い。
第三 意識の内外で、何かが組み合わさるのを待つ。完全に放置しても良いが、自分の想像力や感情を刺激するものに触れると良い。
第四 アイデアの誕生
第五 アイデアを具体化し、展開させる。良いアイデアは自分で成長する性質を持っている。周りの人がアイデアに手を貸してくれるからだ。
真に優れた創造的広告マンは二つの顕著な特徴がある。第一に、すべてのテーマに興味を持つこと。第二に、どんな知識でも貪り喰う。食べなければミルクは出ない。
ポアンカレ「これまでは無関係と思われていたものの間に関係があることを発見することが美的直感である。」
デカルト「どうでもよいことについては中庸の道を選ぶことによって、われわれは自分自身の人生の大目標に全力を集中しえる。」
竹内均「方法論や道具に凝ることなく、直ちに仕事を始めよ。」
広告の本質は手段であるが、遡求と説得を目的とするコミュニケーションである広告は、広告マンの鋭い感性と溢れる才知により、限りなくアートに近づこうとしている。
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こういう単純な内容こそ、後にならないと実感できないと思う。そのためには、仕事を始めないといけないな。