毎日の文トレ

日々感じたことや考えたことを書き殴ります。

酒処 てらやま

今回は冬のメニューを食べにきた。カウンターの中にある小さな黒板には旬のメニューが書いてあり、その中からは、てっぱい蟹とくも子の炭焼きを頼んだ。くも子の炭焼きはシンプルに塩をつけて食べた。皮は弾力があり、中は濃厚な味わい。まさに今、美味しさを思い出して口の中がジュワッとなった。それくらい美味しかった。

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ビールはサッポロの赤玉。f:id:AlexanDer:20171119222317j:plain

セロリのピクルス

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季節のメニュー:てっぱいかに

これは芋焼酎と合う。

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雲子(鱈の卵巣)

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ここは年中おでんをやっている。これに加えて、坦々風春雨も頂いた。春雨は別皿で辛めのスープと一緒に提供される。どれも味が染み込んでいて、ほっこりする。

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プルンプルンのだし巻き。大きいのを二つに割ってくれた。

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牛タンの炭焼き。これも相当に美味しかった。口の中でなんども牛の旨味を味わえる。

 

これらの食べ物と瓶ビール一本、芋焼酎水割り一杯、麦焼酎一杯で8000円でした。

 

いや、違う。これは本好きが行く場所ではない。

泊まれる本屋こと「BOOK AND BED TOKYO」の京都店に行ってきた。

立地は南座の向かい、北座の東側にあり、京阪祇園四条駅の出口から3分もかからない場所にある。

京都に7年間もいると、大体の観光地は行き尽すので、もう今日は歩き回らずに、どこかでだらだらと休憩したいという気持ちになることがある。そんな時、僕はいつも三条河原町にあるネカフェに行って、3時間ほど漫画や雑誌を読む。

そんな気持ちになった時、ネットで話題になっていた場所があったことを思い出した。

15時過ぎにお店に到着した。2時間分1000円を払い、一通りの説明を聞いて、店内に入った。

中央に大きな本棚があり、そのところどころに穴ぐらのような空間があり、宿泊者はそこに入って、寝落ちするまで本を読むことができるらしい。

天井からは間接照明と共に、大量の本がぶら下げられている。本棚の周りにはしっかりとしたソファーで囲まれていて、ソファーにはふかふかのクッションが並べられている。

空いてるソファーに座ってくださいと言われたので、探していると、店中にいわゆるサブカル的なファッションをした女子が一眼レフやiPhoneで写真を撮りまくっていることに気づく。

もうそれは撮影スタジオのようで、サブカル女子たちが延々と自撮りを続ける、最近できた新しい地獄のようだった。

内装がとてもおしゃれで見たことないデザインなので、写真を撮りたくなるのも分かる。僕も実際何枚も取っている。

ただ、彼女らは我が物顔で店内を闊歩し、道を封鎖して写真を撮り続ける。床にiPhoneを置いて取ってみたり、大判の本を使ってポージングしてみたり、棚に一眼レフを置いて、遠隔操作で自撮りしてみたり。。。

写真に対する情熱はひしひしと伝わってくる。

だけど、ここってなんのための場所だっけ。と思ってしまう。

 

若い女の子がSNSで写真を投稿すると、多くの人がそれを見て、お店を訪れる。広告費も抑えることができる。最近のインスタブームに応じた美味いやり方だと思う。

ちなみに、お会計はクレジットカードか交通系ICカードオンリーで、キッズたちに荒らされないように配慮しているのだろう。

だからこそ、落ち着いて本を読みに来た人が迷惑を被るような写真好きを野放しにしているのは、コンセプトからずれているように感じた。

 

端的に言えば少しイライラしてしまった訳なのだ。

ただ、本が売れない現実を考えると、本をファッションアイテムのように消費する流れも分からなくはない。本なんて人生のおやつみたいなものなので、表紙のデザインだけでジャケ買いしたりする楽しみ方も普通に考えられる。

本屋や図書館もおしゃれにリノベーションされたりして、絶対に届かないような高さの本の壁を作ったりするのも流行っている。今までの業界が古すぎたのかもしれない。

 

本が好きだからおしゃれな本屋に行く層、おしゃれが好きだからおしゃれな本屋にいく層を同じ空間に集めてしまったのが原因なのでしょう。

 

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デジタル時代の広告宣伝部

  • 玉井博久さん(グリコ)

デジタルとは、クッキー、位置情報、ログイン、フォロー、検索、予測、RSS、レコメンドなどなど

iPhoneの設定とサファリにあるようなもの

つまり、端末毎に一人一人の足跡が追跡され、興味が可視化される。

興味のあることだけが自動的に生活者に届くようになる。

 

  • デジタル化に対応するには

❶強烈な興味を作ること

❷大量の個々をマイナーグループに化けさせること

ex)雪アナ応援上映、君の名は聖地巡礼など

 

低単価大量接触という概念は捨てる。広告媒体としてのマスメディアは既にかつての機能を弱め、マイナーメディアになっている。

広告代理店;強烈な興味が惹きつけられる磁力のあるアイディアを。

メディア;脱視聴率。視聴率に変わる新しい指標を。

 

  • Q:強烈な興味を引くために必要な条件は

A:対象を絞ること。あの手この手で、ターゲットや期間などを絞って行く。

ex)プリッツの日は説得に3年かかった

ex)グリコードも「うちはIT企業じゃねーぞ」と怒られた。

 

SNSのボリュームと売り上げは相関している。ポッキーじゃない方のパッケージを売り出すべきだった。

 

  • 小霜和也さん

①webCMは実際どうなの?

バズ動画は売れないのはなぜか → シェアすると商品への飢餓感が薄れるから?

Googleが提唱するHHH Hero,Hub,Help

しかし 全部をWEBで行わなくてもいいのでは

小霜の考えるやり方

❶WEB ❷おまけ付きリタゲバナー❸自社販売サイト(LPサイト)

テレビCMでリマインドして消費者の興味をフォローするのと、webCMでリターゲティングバナーを出すことは似ている。

新しいテクノロジーが導入される場所から、新しいメディアという立ち位置に。

あらゆる武器を正しく使いこなすための頭が必要。

❶短期PDCAと長期PDCA

動画を運用して行くということ

❷A/Bテスト

リタゲバナーはキャッシュバックを強調すると効く。

❸web最適化

webCMの冒頭に「体脂肪が気になるあなたへ」と入れるとクリック率が上がった。webCMは頭に結論を。

❹バンパー(強制小動画)

一番コスパが良い。なぜが5.8秒がシステム上良い。巷ではバンパー祭りに。

❺マストヘッド(1日買い切り)

車と女の子の組み合わせが一番見られた。そのあとはなぜかじいさん

❻webPR

❼著名人SNS

博多華丸大吉のゼロイチ

 

  • 再生回数はほんのちょっとのことで変化する。オーガニックな伸びに期待はしないほうが良い。

 

②炎上対策するには?

宮城の竜宮城事件;エイジェンシーに動画を作る以外の脳がなかった。

教訓❶webをメディアとして捉えること

教訓❷web動画もマス系出身のCDが作ること

 

撮影している動画のどこの炎上ポイントがあるか気づける人がCD以外にいない。

 

  • 炎上とは、バカにされた人、それを擁護する人が増殖すること

「バカにされた」と思わせないことが大切。

③ヒステリックにならないためには?

広告業界全体がヒステリックになっている。責任感の強い人から心を病んで行く。

幸せは絶対量ではなく相対量。人はベクトルで幸せを感じる・

 

  • デジタルシフトはヒステリックな要因の一つ。業績が数値化されると結果に一喜一憂してしまう。数値は参考資料として考えることが大事。

 

これからの課題は、「デジタルシフト」と「人間性シフト」の両立

 

一肌脱ぎたいと思える人と働く。

 

④APPENDIX

 

小霜のような独立系制作会社をうまく使うには、広告主側のECDとして使うと良い。

代理店側でうまくマスとwebを統合する。

 

  • 玉井×小霜対談

小霜:デジタルシフトに過度の期待をしている。メディアごとの使い分けをすべし。

潜在ターゲットをあぶり出すには、TVの方がまだ強い。

新聞;❶発見感がある ❷意外に若い人も読んでいる

 

一気にデジタルシフトするのは危険。今までmass一辺倒なほど、一気にデジタルシフトしたがる。

 

CMは「共感を誘うもの」自分を投影するものだから、ターゲット以外の人がバカにされたと感じやすい。

 

デジタル系agencyとクライアントの話が噛み合わない。

 

  • 今の課題は「デジタルに対応できる人材が少ないこと」

デジタルシフトは単純に仕事が増えるので、負荷が増える。

ただ、やらない訳にはいかない。

 

古い人たちは、そっとのことでは動かないので、言葉尻の強い紋切り型の言説が増える。

 

  • フィー制について

日本の商取引(コミッション制)ではデジタル化は進まない。これからはwebにお金を払う流れを作らないと。

上品な女の子が巨乳であるという爆発

CHANELがクラシックの若手音楽家のスポンサーとなり演奏の場を与えるというプログラムがあり、その演奏会が大学の医学部講堂で開催された。

 

https://www.instagram.com/p/BayOCKIFocn/

シャネル・ピグマリオン・デイズという音楽プログラムである。ピグマリオンとは、芸術家を支援し開花させる人を表していて、今ストラヴィンスキーが世界で有名なのはシャネルの創始者のおかげだとも言われているくらい、シャネルのヴィジョンと結びつきがある。

 「科学と音楽の出会い」というテーマで、どんなコンサートになるのかと思っていたら、前半はがっつりと宇宙物理学の講演(「宇宙の音」というテーマ)だった。

講演の初めには、シャネルの日本法人社長のリシャール・コラスさんが来ていて、冗談を飛ばしていた。

コラスさん「元々、この会場は解剖教室だったらしいですね。先ほど、この地下を見せてもらったのですが、ゾッとしました。ただ、今日の会場には死体はないので安心してくださいね」

会場「(ドッ!)」

 

前半の講義は、ざっくりというと「太陽からくる電磁波(太陽風)と地球の周りの磁場が相互作用して出来上がる放射線帯の電磁波の波長を地上と宇宙から観察し、理論から生み出された方程式を元に作り出した波長と比較する」という話だった。

 

面白いのは、今回のシャネルネクサスのプログラムの為に、音に絡めた発表をしなければと思い、何年間も使っていた自前の理論から波長を作り、聞いてみると実際に観測された音とはかけ離れたものだったので、理論が間違っていることに気づくことができたらしい。(今では改良された)

 

その実際に観測された音は色々な名前が作られていて、中でも「Dawn chorus(明け方のコーラス)」と呼ばれる音に注目して研究をしていたらしい。ある時、全く違う仕事でボルネオ島の人口植林を見に行くことになり、そこにいる鳥類の研究者と雑談をしていた。今はどんな研究をしているのか聞いたところ、「Dawn chorusです」と答えられ、偶然の一致に驚いたらしい、さらに驚くべくは、そのボルネオ島の鳥の鳴き声が、宇宙からの波長にそっくりであったらしい。

 

がっつりとした講演も無事に終わり、何人かも眠りから目覚めると、次は弦楽カルテットの出番であった。

 

リシャールコラスさんが、シャネルネクサスプログラムの意義について少し語った。毎年5人の若手音楽家をピックアップしているらしいのだが、その「5」という数字は、シャネルのマジックナンバーである「No.5」から来ていると言っていた。シャネルおっしゃれ〜。

さて、始まった演奏会。プログラムはドヴォルザークの「アメリカ」全楽章と、ボロディンのカルテット2番から3楽章だった。 

 

ドヴォルザークは最初のチェロが乗り遅れているように感じたが、後に安定して来て、特にゆったりとしたソロでのどっしりとした歌い上げには感動した。バイオリンは細かい感情の機微も表現されていて、とてもエキサイティングな演奏だった。バイオリンの2人は共にぶつかり合って昇華していくタイプで、螺旋状に音楽が高まっていくように思えた。ビオラは大山さんっぽいなと思ったら、案の定大山さんに習っていた。安定している姉御みたいな人で演奏にもそれが表れていた。

 

ボロディンのカルテットは冒頭のチェロからバイオリンのメロディーでなぜか分からないが、涙ぐんでしまった。少し遅めのテンポだったが、それがまたよかった。楽章のチョイスが良い。全楽章演奏していたならば、このテンポだと遅すぎるのかも知れない。しかし、今回の演奏ではそれぞれがソリスティックに歌い上げることが出来ていた。

 

そんな演奏も一瞬で終わり、アンコールはなく、すぐに解散となった。

 

会場に白のオフショルダーのニットを着ていた女子がいて、目算でGカップくらいありそうな胸を揺らしていたので、とても幸せな土曜日になった。おしゃれなシャネルに感謝。

 

 

 

 

髪の毛にも世界観を

京都の三条木屋町にキノコ料理のお店がある。

その名も「bunkai社」

もちろん分解者と掛けているのである。食物連鎖の中の消費者・生産者・分解者のカテゴリー訳の話だ。

席に着くと、バゲットに何かのキノコのペーストが塗られたものが出てきた。

 

メニューは、キノコのバルサミコマリネや黒ラッパ茸のクリームパスタ、すだちと椎茸の和風オイルソースパスタ、さらには自家製ポルチーニプリンなど、美味しそう!と思えるものとちょっと怖いなと感じるものと玉石混交である。

僕たちはすでに3軒目だったので、ワインを一杯ずつを頼み、そのあとに牡蠣とたっぷりキノコのアヒージョを食べた。(下の写真)これが抜群に美味しかった。

https://www.instagram.com/p/BZ6L7_QlfB9/

1時間もないくらいの滞在だったが、一つ無性に気になったことがあったのでお店を出る時に聞いてみた。

僕「つかぬ事をお聞きしますが・・・」

店員さん「え・・(ドキッとした驚いた表情で)」

僕「その髪型はここがキノコ料理のお店だからなのですか?」

店員さん「そうなんですよ〜。この店を始める時にマッシュにしたんです。」

 

よくぞ聞いてくれたというテンションの上がり具合だった。上機嫌になって店を出た。

 

タイトルは後で考える

人は見守ってもらうことで前に進める。

親がいなくなるということは、無条件で人生を見守ってくれる人を失うということ。

 

働きがいとは何か

知り合いが怪しげな会社にインターンをしに行った。

 

オファーボックスという就活マッチングサイトに登録すると、とあるITベンチャー企業からメールが届いたらしい。もし興味があれば、お話ししませんかという内容で、後輩は興味を惹かれたので、連絡してみると、東京のオフィスで話しましょうということになった。ところが交通費は全く出ないという。わざわざよく分からない企業の話を聞きにわざわざ東京に行く後輩も後輩だが、とにかくその話を聞いて、インターンに参加しようと思ったらしい。

 

まず、そのインターンは3日間あるのだが、交通費・宿代は出ないし、もちろん給料も出ない。昼ごはんは社員と食べることになっているらしいのだが、昼飯代も完全に自腹。インターン最終日に社員に出してもらったお金は全部返したかと再確認されたらしい。宿は、社員寮に住む(一泊1000円)あるいは、社員の家に住む選択肢があり、社員の家に住む場合、夜ご飯も社員と一緒に食べなければならない。

 

インターンの内容はともかく、社風も最上級に癖が強い。

まず社内には罰金制度が存在する。決めたルールを破った場合、それに気づいた人が大声で「なんとか(人の名前)、かんとか(ルール名)です!」と叫び、ベルのようなものを鳴らす。すると周りの社員は拍手をして、ミスをすることができたことを祝うらしい。そして、張本人は罰金箱に金を入れるというシステムらしい。しかも、一日に4回以上何かもルールを破ってしまうと、体調的精神的に問題がありと見なされて、強制退社させられるらしい。

 

他にも、次の年の給料を全員で話し合って決める会議があるらしく、一人一人が一年の成果を発表し、全員で査定し合うのだ。中には給料が前年度より下げられてしまって、泣き出してしまう社員もいるらしい。社員同士が給料の下げあいをするので、経営者的にはトータル安くなるという頭のいいシステムである。

 

また、副社長でTさんと呼ばれる女性がその会社を牛耳っている。お局兼ボスザルのような存在で、誰も逆らうことができないらしい。2012年のネット掲示板でも、社員Tがウザすぎるという投稿があったので、今までずっとそんな調子だったのだろう。

「思ったことはなんでも言って良い」という言葉をスローガンにしているらしいのだが、Tさんはそれを文字通り取ってしまったらしく、人格否定の言葉を含む暴言をガンガン吐いていたようで、もうやりたい放題しているのである。

 

そんなインターンの最終日、用意したプレゼンに対して、「君たちは会社に貢献しようと思っていない。とても自己中心的である。働かせてもらってるということを忘れているのではないか」と言われたらしい。

 

正直、このインターンに参加すると言い出した時点で、心が相当やられていると思ったのだが、今のところ洗脳されてはいないようである。ただ、ちょっと意識が高くなり「幸せとは何か」「働くとは何か」を考え始めたらしいので、経過観察しようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クイック狂気

特に優先されるべき人もいなかったので、優先座席に座っていた。バイト先に向かうために電車に乗っていたのだ。目の前のシートも優先座席で、女子高生二人組が仲よさそうに喋ったりパンを食べたりしていたのは覚えている。目的駅に着くまで本を読んでいると、急に怒鳴り声が響き渡った。びっくりして目をあげると、目の前にはB系っぽい格好をした爺さんが喚いていた。アディダスの黒色のジャージに、上はパーカー。指にはいかつい指輪をはめていた。爺さんの怒りは座っていた女子高生たちに向けられていた。どうなることやらと見ていると、爺さんは女子高生の頭の上に向かって杖を振り回した。これはさすがに大事になりそうと思ったので、僕は席を立ち、暴れている爺さんの真横に付いた。爺さんはまだギャーギャー言っていたのだが、空いた席を見つけると、すんなりと着席した。僕はその目の前で携帯をいじるふりをして爺さんを牽制しつつ、その挙動を観察していた。目の前にいる僕に興味が向いたらしく、話しかけてきたので、僕はその横に座って、ただただ相槌を機械的に打った。爺さんは自分の身の上話を大声で始めた。この頃には、優先座席に座っていた女子高生達も別の車両に行き、僕たちの周りに目に見えないバリアが貼られたかのように、人が離れていった。

まずは、税金の話から。どんなものにも税金がかかっていて、生活が苦しい。なんてことをいっていた気がする。次に戦争の話。戦時中は貧しくて、金属は武器を作るために回収された。聞いたことある。もう俺は80だと言い出したので、でも服装は若いですよね、と言うと、古臭い格好をすると若い人が寄ってこないからなと返してきたが、明らかに別の原因があると思う。さすがに伝えることはできなかったが。

これ目的駅に着いたらどうしようかと思いながら、相槌を打っていると、爺さんのボルテージは声のボリュームとともにどんどん落ち着いていって、奥さんが若いことになくなったという話をしていた時には、我に戻ってきたようであった。

目的駅にまもなく着くということを伝えると、爺さんは人が変わったかのように、変な話をしてしまってごめんな。と謝ってきた。これにはなんて返していいか分からなくて、「気をつけてくださいね」とだけ言って僕はホームに降りた。

話しているうちに爺さんの声や表情が柔和になっていく様を観察しながら、僕は複雑な感情を抱いていた。さっきまで明らかに危険人物だった人と、仲良く話している自分。空いている席はあったのに、反撃されなさそうな女子高生を選んで攻撃していた爺さんが、僕の横に座って話しているという状況は気まずくて仕方なかった。

クズのような爺さんなのだが、そうなる原因になったのであろう話を聞いていると、同情の念が湧いてきた。許されることではないのだろうが、話し相手がいなくて寂しかったのだろうと思うと、罪を悪んで人を悪まずという言葉が頭に浮かんできた。物事には理由があって、それを偏見で片付けてしまってはいけないなとも思った。そして、何にも増して、自分の相槌力の高さに驚いた。話聞くのめっちゃうまいわ。

 

インドのごたごた

イギリスのヒースローから関西空港までのトランジットでインドのムンバイに立ち寄った。17時間もあるので、空港の中でのんびりするよりも入国して観光しようと思い、アライバルビザ(VISA ON ARRIVAL)を取ることにした。この手続きがとてもインドらしかった。

 

まず、ムンバイのチャトラパティ・シヴァージー国際空港に降り立ったのが朝の6時ごろ。飛行機の中では3人席の真ん中で、左には急にCAに怒り出したインド人のおっさんがいて、肘掛を独占しようとしてくるので、ムカついた。「おい。ピーナッツとウイスキーをいっぱい持ってこい。」みたいなことを怒鳴ったりしてあからさまにイライラを表に出していたのだが、ピーナッツを食べる動きだけはやたらとスピーディーだった(手の上に乗せて、口の中に放り投げる)。この人はイライラしているはずなのに、食べる姿でなんで笑かしてくるねん。。。手がぶつかりそうで怖いねん。

右には赤ちゃんを連れた30代前半くらいのお姉さん。

 

 

【2日目】イギリスぶらり旅

「なぜあなたは旅行先にイギリスを選んだのですか」

 

世界一入国審査が厳しいと言われるヒースロー空港で答えるのに一番困った質問だ。「なぜあなたは弊社に就職したいのですか」という就活の面接で定番の問いを思い出して、ニヤッとした。「観光したいからです」と答えたが、納得してもらえなかったので、「スカイ島に行きたいんです」と言い直した。

 

すると、「スカイ島には1人で行くのですか」と聞いてくるので、「いや、4日間のツアーですよ」と言った。何も表情を変えずに「他はどこに行くのか」と間髪入れずに聞いてくる。こりゃ、マークされていると思った。アジア人の一人旅は怪しまれて当然である。日本ですでにプリントアウトしてきたチケットやらツアー、ホステルの予約票をザックの奥から引っ張り出し、全てを手渡した。これでなんとかなったようだ。

結局1時間以上かかって、なんとか入国を済ますことができた。

 

地下鉄で市内に向かい、トラファルガー広場やイギリス国会議事堂、ウェストミンスター寺院などを見た後はホステルへ向かった。

野村 嘉孝さんの写真野村 嘉孝さんの写真

ホステルの宿泊費は£11.75で日本円にすると1645円くらい。ホステルという見知らぬ人たちが同じ空間で寝るシステムは初めてだった。受付は割と綺麗な印象を受けたが、中はとても汚く、床にトイレットペーパーの残骸が散らばっていて、これがホステルか。と妙に納得してしまった。食堂エリアには日曜の夜だったので多くの若者たちが談笑していて、居心地が悪かった。下水の匂いがするシャワールームで水圧の弱いシャワーを浴び、ぐっすり眠り込んだ。

 

深夜2時ごろに2回警報が鳴り、明朝4じごろに酔っ払いが部屋の照明を点け、ごそごそを荷物を漁り始めるという事件があった。ドミトリーなんてこんなもんよな。イギリス最終日の夜も同じホステルを取ったことを後悔しつつ、イギリスでの夜は過ぎていった。

 

 

 

 

 

【1日目】イギリスぶらり旅

まずはマレーシアのクアラルンプール空港へトランジットで向かった。マレーシア航空は思いの外、快適で機内食も美味しく、チキンのお代わりをしたほど。途中でマフィンと明治エッセルスーパーカップも出てきたので驚いた。関西空港の本屋で買ったブルータスの20年通えるBar特集を読んでいると無性にお酒が飲みたくなって、白ワインを飲んだ。周りはオレンジジュースとかコカコーラとかしか頼んでなかったから、ちょっとした優越感があった。そのあとピーナッツも出てきたので、ワイン貰って正解だったなとか思いながら、テレビでLALALANDを見つつ、うとうとしているとあっという間にクアラルンプールに到着した。

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バックパック一つしか荷物はないのでサクッと入国した。マレーシアはムスリムが多いので、ヒジャブという黒い布を被った女の人がワンサカいて、遠いところに来たんだなと思った。そして、ターバンを巻いているリアルインド人も確認した。

 

さて、明日の朝までどうしようか。とりあえず中心街に出ればなんとかなるだろうと思い、激安のバスに乗って、KLcentralに向かった。

どうも〜! なんでやねん! もうええわ!

さて、今年もM-1グランプリに挑戦する。

 

去年も一昨年も、1回戦敗退で、今年こそは。と意気込んでいる。

いや、そうでもない。意気込んだ気合いのある漫才は、それが伝わってしまうと上滑りしてしまって、逆に寒い。だから僕は、ナチュラル感に溢れた漫才をしたい。

ただ、相方はコテコテの漫才大好き関西人なので、好きな芸人はと聞かれたら「トータルテンボス」と返すようなシティー派芸人の僕とのギャップをどう活かすのかが大きな課題となる。

 

会話のテンポ、ボケ時の表情、ツッコミが話している間の立ち姿など、台本以外の部分も完成度に影響してくる。舞台慣れしていないので、そう行った部分が以外と難しい。

こんな時に頼りになるのが、そう。iPhoneなのだ。

自分たちの漫才を録画して見直す。すると、立ち姿がフラフラして見にくい。とか、笑える部分が早口で流れていってしまっている。とか、目線が変なところを向いている。とかが一目瞭然なのだ。

 

中学の吹奏楽部で始めたホルンも、上達のコツはやはりレコーディングだった。演奏を録音して、自分の思い通りに歌えているのかを確認していく作業。

注意しないといけないことは、ここをこうしたいという部分以外は、何度やっても同じように演奏しなければならないということだ。そうでないと、きちんと対象比較ができない。

中高の吹奏楽、大学のオーケストラで練習に関して思ったことの中で、一番大切だと思ったのがこのことなのだ。

反復練習とはこの再現性を獲得するために、するもので、ただの精神修行ではないのである。

 

 

 

 

 

 

 

【-3日目】イギリスぶらり旅

ここ数日、旅行代理店の重要性を痛いくらいに感じている。

一人旅をすると決めたのはいいものの、旅行行程の確定とそれに伴う宿、交通手段の予約がこれほどまで大変だとは当初想像できなかった。

まあ、自分のような想像力ない人間は、こういう痛い目に合って、学習して行くくらいがちょうどいい。「何事も経験」、「やってみないと分からない」という言葉はおそらく僕と似たような人間が言い始めたのだろうと思っている。

さて、昨晩やっとの思いで、宿、電車、バスの予約が終わったので、完全版をまた記録しておこうと思う。

あとは行き帰りで12時間以上あるトランジットをどうするかだな・・・

 

⌘⌘⌘⌘

 

9/9 関空出発クアラルンプール着

9/10 クアラルンプール発ロンドン着 ロンドン宿泊

9/11 一日ロンドンを歩き回る 夜行バスでエディンバラへ移動

9/12 朝エディンバラ到着 歩き回る エディンバラ宿泊

9/13 バスツアー出発 GlencoeやRannoch Moorなど Fort William宿泊

9/14 Glenfinnan Viaduct Skye島入り 

9/15 Skye島周遊

9/16 Highand周遊 エディンバラへ帰りバスツアー終了 エディンバラ宿泊

9/17 エディンバラからDurhamへ電車移動 大聖堂と城でぼんやりする

夕方にYorkへ電車移動 York宿泊

9/18 一日Yorkを歩き回る 夜電車でLiverpoolへ移動 Liverpool宿泊

9/19 友達と合流 午前中にバスでChesterへ往復 お昼からLiverpoolを歩き回り、酒を飲む 日をまたぐ直前に夜行バスでCanterburyへ移動

9/20 Canterburyを歩き回る 夕方にバスでロンドンへ ロンドン宿泊

9/21 ロンドン発ムンバイ着

9/22 ムンバイ発関空

 

⌘⌘⌘⌘

地球の歩き方読んでいると時間が溶けて行く。

どのみち9月末まで教授も助教もアフリカに出張中なので、いっそのこと自分も旅行してしまおうと思って、今週末からイギリスに2週間ほど行ってくることにした。

大丈夫、研究なんて基本自己責任で、やりたきゃやれば的な圧倒的放置プレーをかましてくるラボなので、誰も咎めない。

 

行き先は結構迷って、イギリスなんてベタなのはやめて、東欧のチェコピルスナーウルケルを飲みに行くだけの旅もなかなか面白そうだったのだけども、ハリーポッター世代の僕は、やっぱりイギリスに惹かれてしまっていたのだった。

 

やっと旅の予定も建て始めて、宿やら夜行バスやらの予約も進めてきた。Skyscanner, Booking.com, Megabus, goeuroなどのサイトにはとてもお世話になった。まだまだ予約すべきものはあるのだけど。

 

そうして決めた予定は以下のようになった。

 

9/10  夕方にヒースロー空港着、ロンドン市内のホステル泊

9/11  夜までロンドン、夜行バスでエディンバラまで

9/12  エディンバラ市内をふらふらする。激安ホステル泊

9/13  3泊4日のハイランド&スカイ島ツアーに参加。

9/16  夜にツアーから帰還。エディンバラに泊まるか、バスで移動するか迷い中。

9/17~9/20 この間にカンタベリーコッツウォルズに行きたい。

9/21  ヒースロー空港

9/19か9/20に、去年のジョージア古人類学ワークショップで知り合ったイギリス人に会いに、リバプールに行く。ビートルズは好きだけど、地球の歩き方見ていると、リバプール大聖堂くらいしか魅力を感じない。ちょっと立ち寄って別の場所に行くのがいいのかな。

 

旅行に行こうと思った時は、ほとんど予定は建てずに行ってしまってから考えようとかのんきに考えていたのだけど、宿とか電車とかは早割で買うととことん安くなるという事が分かって、カチッと足と枕は決めて行こうという気持ちになった。

当初考えてた旅のスタイルは、東南アジアなどの物価やすやす旅行じゃないと通用しないのだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肉食堂 最後にカツ。

もう3回目だったが、相変わらず激ウマだったので、写真付きで紹介しようと思う。

滋賀県JR大津駅から徒歩5分くらいというアクセスいいのか悪いのか分からない場所にある「肉食堂 最後にカツ。」というお店。

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駅から歩いて行くと、このような看板が見えてくる。

ちなみに初日の19時過ぎに行くと、すでに売り切れだったので、次の日の夜にもう一度チャレンジした。売り切れてるんだったら、営業中の看板外してほしい。

 

そして、奥に進むと。。。

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どかんと、「肉」の文字が!そうそう、肉を食べにきてるんだから、肉という看板を出すのは大正解。

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店内は小さな4人がけのテーブルが一つと、5人くらいが並べるカウンターだけの小さな空間で、ラーメン荘(「夢を語れ」「地球規模で考えろ」「歴史を刻め」)などの元になったシンガーソングライターのCDが常にかかっていて、食欲を刺激される。ほとんどの人は分からない感覚だと思うが。

 

で、かなり無愛想なおばさんが1人でやっていました。前回来た時、こんなにブスーっとしていたかな。前回はおそらくパートナーのデブのおじさんと2人で楽しそうにしていたのだけど。もしかすると、ワンオペ続きで夫とも冷めた感じになって、精神的に疲れているのかなと勘ぐってしまった。ま、料理が冷めてなかったら、どうでもいいこと。気にせずに注文する。

 

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伝説のトンテキ200g

 

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名物の肉カレー黒

 

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最強のビフテキ(去年の写真)

 

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俺のステーキ丼(去年の写真)

 

味は、もう写真見るだけで分かるでしょ。これ、もう最高。

京都にできたら、毎週通うのになあ。