毎日の文トレ

日々感じたことや考えたことを書き殴ります。

【1日目】イギリス縦断旅行記

まずはマレーシアのクアラルンプール空港へトランジットで向かった。マレーシア航空は思いの外、快適で機内食も美味しく、チキンのお代わりをしたほど。途中でマフィンと明治エッセルスーパーカップも出てきたので驚いた。関西空港の本屋で買ったブルータスの20年通えるBar特集を読んでいると無性にお酒が飲みたくなって、白ワインを飲んだ。周りはオレンジジュースとかコカコーラとかしか頼んでなかったから、ちょっとした優越感があった。そのあとピーナッツも出てきたので、ワイン貰って正解だったなとか思いながら、テレビでLALALANDを見つつ、うとうとしているとあっという間にクアラルンプールに到着した。

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バックパック一つしか荷物はないのでサクッと入国した。マレーシアはムスリムが多いので、ヒジャブという黒い布を被った女の人がワンサカいて、遠いところに来たんだなと思った。そして、ターバンを巻いているリアルインド人も確認した。

さて、明日の朝までどうしようか。とりあえず中心街に出ればなんとかなるだろうと思い、激安のバスに乗って、KLcentralに向かった。

どうも〜! なんでやねん! もうええわ!

さて、今年もM-1グランプリに挑戦する。

 

去年も一昨年も、1回戦敗退で、今年こそは。と意気込んでいる。

いや、そうでもない。意気込んだ気合いのある漫才は、それが伝わってしまうと上滑りしてしまって、逆に寒い。だから僕は、ナチュラル感に溢れた漫才をしたい。

ただ、相方はコテコテの漫才大好き関西人なので、好きな芸人はと聞かれたら「トータルテンボス」と返すようなシティー派芸人の僕とのギャップをどう活かすのかが大きな課題となる。

 

会話のテンポ、ボケ時の表情、ツッコミが話している間の立ち姿など、台本以外の部分も完成度に影響してくる。舞台慣れしていないので、そう行った部分が以外と難しい。

こんな時に頼りになるのが、そう。iPhoneなのだ。

自分たちの漫才を録画して見直す。すると、立ち姿がフラフラして見にくい。とか、笑える部分が早口で流れていってしまっている。とか、目線が変なところを向いている。とかが一目瞭然なのだ。

 

中学の吹奏楽部で始めたホルンも、上達のコツはやはりレコーディングだった。演奏を録音して、自分の思い通りに歌えているのかを確認していく作業。

注意しないといけないことは、ここをこうしたいという部分以外は、何度やっても同じように演奏しなければならないということだ。そうでないと、きちんと対象比較ができない。

中高の吹奏楽、大学のオーケストラで練習に関して思ったことの中で、一番大切だと思ったのがこのことなのだ。

反復練習とはこの再現性を獲得するために、するもので、ただの精神修行ではないのである。

 

 

 

 

 

 

 

【-3日目】イギリス縦断旅行記

ここ数日、旅行代理店の重要性を痛いくらいに感じている。

一人旅をすると決めたのはいいものの、旅行行程の確定とそれに伴う宿、交通手段の予約がこれほどまで大変だとは当初想像できなかった。

まあ、自分のような想像力ない人間は、こういう痛い目に合って、学習して行くくらいがちょうどいい。「何事も経験」、「やってみないと分からない」という言葉はおそらく僕と似たような人間が言い始めたのだろうと思っている。

さて、昨晩やっとの思いで、宿、電車、バスの予約が終わったので、完全版をまた記録しておこうと思う。

あとは行き帰りで12時間以上あるトランジットをどうするかだな・・・

 

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9/9 関空出発クアラルンプール着

9/10 クアラルンプール発ロンドン着 ロンドン宿泊

9/11 一日ロンドンを歩き回る 夜行バスでエディンバラへ移動

9/12 朝エディンバラ到着 歩き回る エディンバラ宿泊

9/13 バスツアー出発 GlencoeやRannoch Moorなど Fort William宿泊

9/14 Glenfinnan Viaduct Skye島入り 

9/15 Skye島周遊

9/16 Highand周遊 エディンバラへ帰りバスツアー終了 エディンバラ宿泊

9/17 エディンバラからDurhamへ電車移動 大聖堂と城でぼんやりする

夕方にYorkへ電車移動 York宿泊

9/18 一日Yorkを歩き回る 夜電車でLiverpoolへ移動 Liverpool宿泊

9/19 友達と合流 午前中にバスでChesterへ往復 お昼からLiverpoolを歩き回り、酒を飲む 日をまたぐ直前に夜行バスでCanterburyへ移動

9/20 Canterburyを歩き回る 夕方にバスでロンドンへ ロンドン宿泊

9/21 ロンドン発ムンバイ着

9/22 ムンバイ発関空

 

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地球の歩き方読んでいると時間が溶けて行く。

どのみち9月末まで教授も助教もアフリカに出張中なので、いっそのこと自分も旅行してしまおうと思って、今週末からイギリスに2週間ほど行ってくることにした。

大丈夫、研究なんて基本自己責任で、やりたきゃやれば的な圧倒的放置プレーをかましてくるラボなので、誰も咎めない。

 

行き先は結構迷って、イギリスなんてベタなのはやめて、東欧のチェコピルスナーウルケルを飲みに行くだけの旅もなかなか面白そうだったのだけども、ハリーポッター世代の僕は、やっぱりイギリスに惹かれてしまっていたのだった。

 

やっと旅の予定も建て始めて、宿やら夜行バスやらの予約も進めてきた。Skyscanner, Booking.com, Megabus, goeuroなどのサイトにはとてもお世話になった。まだまだ予約すべきものはあるのだけど。

 

そうして決めた予定は以下のようになった。

 

9/10  夕方にヒースロー空港着、ロンドン市内のホステル泊

9/11  夜までロンドン、夜行バスでエディンバラまで

9/12  エディンバラ市内をふらふらする。激安ホステル泊

9/13  3泊4日のハイランド&スカイ島ツアーに参加。

9/16  夜にツアーから帰還。エディンバラに泊まるか、バスで移動するか迷い中。

9/17~9/20 この間にカンタベリーコッツウォルズに行きたい。

9/21  ヒースロー空港

9/19か9/20に、去年のジョージア古人類学ワークショップで知り合ったイギリス人に会いに、リバプールに行く。ビートルズは好きだけど、地球の歩き方見ていると、リバプール大聖堂くらいしか魅力を感じない。ちょっと立ち寄って別の場所に行くのがいいのかな。

 

旅行に行こうと思った時は、ほとんど予定は建てずに行ってしまってから考えようとかのんきに考えていたのだけど、宿とか電車とかは早割で買うととことん安くなるという事が分かって、カチッと足と枕は決めて行こうという気持ちになった。

当初考えてた旅のスタイルは、東南アジアなどの物価やすやす旅行じゃないと通用しないのだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肉食堂 最後にカツ。

もう3回目だったが、相変わらず激ウマだったので、写真付きで紹介しようと思う。

滋賀県JR大津駅から徒歩5分くらいというアクセスいいのか悪いのか分からない場所にある「肉食堂 最後にカツ。」というお店。

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駅から歩いて行くと、このような看板が見えてくる。

ちなみに初日の19時過ぎに行くと、すでに売り切れだったので、次の日の夜にもう一度チャレンジした。売り切れてるんだったら、営業中の看板外してほしい。

 

そして、奥に進むと。。。

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どかんと、「肉」の文字が!そうそう、肉を食べにきてるんだから、肉という看板を出すのは大正解。

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店内は小さな4人がけのテーブルが一つと、5人くらいが並べるカウンターだけの小さな空間で、ラーメン荘(「夢を語れ」「地球規模で考えろ」「歴史を刻め」)などの元になったシンガーソングライターのCDが常にかかっていて、食欲を刺激される。ほとんどの人は分からない感覚だと思うが。

 

で、かなり無愛想なおばさんが1人でやっていました。前回来た時、こんなにブスーっとしていたかな。前回はおそらくパートナーのデブのおじさんと2人で楽しそうにしていたのだけど。もしかすると、ワンオペ続きで夫とも冷めた感じになって、精神的に疲れているのかなと勘ぐってしまった。ま、料理が冷めてなかったら、どうでもいいこと。気にせずに注文する。

 

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伝説のトンテキ200g

 

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名物の肉カレー黒

 

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最強のビフテキ(去年の写真)

 

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俺のステーキ丼(去年の写真)

 

味は、もう写真見るだけで分かるでしょ。これ、もう最高。

京都にできたら、毎週通うのになあ。

 

 

死にたくないって思うために

寺田寅彦の随筆に「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい」という言葉がある。

僕は大学の放射線取扱の講習でそれを聞いた。なるほど、それが知性ってものだよな、と思って、あいふぉーんのメモに書き留めておいた。放射線がどこまで行けば危険で、どこまでなら安全と言えるのかをきちんを理解した上で、しっかりと抜け目ない対策を講じようということだった。

先週の先週末、北岳という日本第二の山を登りに行ったとき、ふと頭からこの言葉が出てきた。

富士山以外の3000m級の山はどこでもそうだと思うのだけど、標高が高くなって森林限界を超えるとごつごつした岩場になって、ちょっと足を踏み外したら笑えない状況になるだろう危険な場所が増えてくるのだ。以前、北アルプスの奥穂高に登ったときも、そんな危険ルートばっかりで、最後らへんは「死にたくない、まだ死にたくない」と呪文のように唱えながら、岩に塗られた矢印方向にひたすら動き続けていた。2mくらいの大岩に左向きの矢印がペイントされているのだが、どう見ても左には崖しかなかったときは、本当に死の恐怖を感じた。実際は、幅20cmくらいの足場があったのだけど。

北岳はその点、比較的マイルドなコースではあったのだけど、それでも落ちたら死ぬだろうとサルでも分かるような危険箇所は多々あった。山岳マップを見てて思うのは、滑落注意!とかではなく、ちゃんと滑落したら、即死するのか、あるいは大怪我するのか区別してほしい。そんな中で、一番怖かったゾーンは、山の小さめのピークの周りをぐるっとトラバース(横移動)するために、木の渡り廊下(アスレチック遊具みたいな)が、山側ではなく崖側に傾いて設置されていた場所だった。手すりがあったとしても崖側に飛び出しているから全く信用できないし、手すりがないところなんてのは、山側にゆるーっと設置された黄色と黒の荒縄に命をあずけるしかなかった。そんな中でいつも通り、まだ死にたくない、やりたいことが残っている、なんてブツブツ言いながら、できるだけ山側に体重を預けて、恐る恐る木の足場を進んでいると、僕も前を歩いていた同行者がその生命のロープを掴んで、崖側に身体を反らしたポーズで、「うわ~死ぬ~」とか言いながら記念撮影をし始めたのだ。

やっぱり山に登りたがる人はどこか頭がおかしいと確信した。死にたがりが多い。

その瞬間に冒頭の一節が頭に浮かんだのだった。崖、正当にこわがろうよ。。。

だけど、自分がそういう危険なところを怖がりすぎているという可能性もあるのかなと思うと、どっちが正当にこわがっているのか分からなくなってしまった。

 

その後、幾つかのデンジャラスゾーンを通り抜け、山頂で日の出を見た時には今までの疲れや恐怖が吹き飛んで、山登って良かったなという満足感に満たされたが、20分後には山頂にいることすら怖くなってきて、早く下界に帰りたいという気持ちが山を覆うガスかのように僕の頭の中に充満したのであった。

 

 

 

京都の男は目の前で自転車を撤去されて一人前

昼にプールで運動した後、まあ着水して15分で飽きちゃったわけなんだけど、洗濯用の洗剤が切れていたのを思い出して、近くのダイコクドラッグに買いに行った。

自転車を店の前に止め、水着一式はカゴに入れておいた。200円の洗剤をすっと手に取り、会計の列に並んだ。左はちゃちゃっとレジ業務ができそうな若者で、前に5人ほど並んでいて、右は薬剤師免許を持っているおじいちゃんで、とろとろしていたんだけど、3人しか並んでいないし、僕はそっちを選んだ。

すると、遅いのなんの、前に並んでた家族が大量の医薬品を買おうとしていたため、かなりの時間がかかりそうだった。僕はイライラするフェーズを通り越して、無の境地に至った。ただ、天井を眺めて棒立ちしていた。

そして、お会計を終えて店を出ると自転車が撤去されていた。やばいと思って、あたりを見渡すと、左に京都市のマークの付いた自転車撤去用トラックが止まっていて、おっさんと若い兄ちゃんが自転車を荷台に載せようとしているところだった。

おっさんに自転車を返してくれと言ったが、一度に荷台に載せるともうダメなのだと言われて、僕はキレた。「人間のクズ」「盗人」などと暴言を吐き、トラックに乗り込み自分の自転車を奪い返した。ついでに周りにいた同じ状況の人達の自転車も開放してあげると、周りから拍手喝采で、返してあげた本人からお返しにと言って、さっき買ったばかりのお菓子を全部頂いた。

なーんて、上手いことはなく。おっさんにあしらわれ、トラックはぶおーっと音を立てて去っていった。

京都市許さんぞ。

あんな仕事をしているやつは人間のクズだ。良心というものはないのか。

上に命令されたからと言って、許せるものではない。

戦時中に命令されたからと言って、人を殺し、それがエスカレートして関係ないやつも見せしめに殺すようなやつだ。

原爆を落としたパイロットとか大量のユダヤ人をガス室に送ったやつを同じ構造だ。

ついつい、エキサイトしてしまったが、冷静になって考えてみても、お店の前の自転車を撤去する意味がわからない。自転車を置き場も設置せず、明らかに買い物客の自転車を撤去するのは、どう考えても間違っている。三条、四条のコンビニ横に止めていたりする自転車なら分かるよ。あれは近くに駐輪場があるから、明らかに無断駐輪だって分かる。だけど、百万遍の交差点の自転車を撤去したところで何が生まれるんだ。

どうしたもんかね。

 

渋滞について

山梨から京都に帰る途中、大雨の影響によって土砂崩れが起き、中央道が途中で封鎖されてしまった。駐車場から出ようとすると、係員のおじさんが深刻そうな顔で止めて来たので、何か金でも請求されるのかと思ったら、丁寧にも中央道が通れないことを教えてくれたのだ。

そこで僕たちは、中央道の封鎖されている区間だけは下道に降りて走るという選択をした。それが間違えだったと今は思っている。

ゴールデンウィークの終わりでもあって、ただでさえ高速道路の利用者が多かったため、土砂崩れがあった手前のインターチェンジを降りてからは、27kmの渋滞で全く車が流れていなかった。このままだとあまりにも精神的にストレスが溜まってしまうので、渋滞していた迂回路のさらに迂回路を探した。地元の人しか使わないような県道や、両サイドが田んぼの田舎道などをグネグネと通り、国道に近づくと、また渋滞に引っかかるということを繰り返した。これには、温和で気のいいドライバーの兄さん(山で知り合った)も疲弊していた。なんとかという芸術界の人生をテーマにした朗読劇のようなものがラジオから流れていたが、誰もそのおかしさに突っ込まない、そんな重い空気が車内に溜まっていた。

グーグルマップを駆使し、カーナビの違うそうじゃない、そうじゃないという声も無視し続けて、やっとの事で中央道のインターチェンジに到着した。高速は嘘のように空いていて、今までのストレスを吹き飛ばすかのようにぐんぐんと京都へ進んでいた。車内で聞いていたライムスター宇多丸のムービーウォッチメンがとても面白くていい時間潰しになった。今、ラジオを聞いている人は、実験を長時間やるのだけど、待ち時間が長くて、他に何をするでもない研究室の人たちか、車のドライバーなのかなという話になった。

そんな渋滞体験記だったが、今回の渋滞で相当な量のストレスがそれぞれのドライバーにのしかかった筈であろう。動きたくても動けないフラストレーションは、人が感じ得るものの中でも酷い方だと思う。あの日、溜まった全てのドライバーのフラストレーションは、一体どうやって解消されたのだろう。疲れたドライバーが別の人にきつく当たったりすることもあるだろうし、はたまた焼肉にでも行ってやけ食いする人もいるだろう。あの渋滞の影響で経済が動いたりするのかなと思うと、面白い。ただ、あの時運転してくれた兄さんの疲弊っぷりを考えると、僕は絶対に車を運転できないなと思ってしまう。

優しい話

昔バイトしていたところで数学を教えている学生講師がいて、講師室で切羽詰まった高三生に質問責めにされていた。

 

「先生、京都大学に受かるためには、この参考書やった方がいいんですか?」

「うーん。これをやって受かった奴もいるし、やらなくて受かった奴もいるな〜」

「そうなんですね! ありがとうございます」

生徒は、憧れの先生からアドバイスをもらえて、嬉々として自習室へと帰っていた。

ただ、それだけの話なんだけど。

これってすごく優しい話だと思ったのだ。

 

結局のところ、このアドバイスはほとんど何も言っていないに等しいのだけども、生徒は、意識高いイベントで壇上の人に質問をした後の就活生のように喜んだのである。

 

つまるところ、生徒が求めていたことは単なる安心であって、先生の対応としては間違っても、「やってもやらなくても一緒なんだから、今やってる参考書をしっかりやれ」と言ってはいけないのである。

そういう痛いところをつかずに、即座に当たり障りのない返答をすることができるその講師はやはりキレ者だと言えよう。

 

洒落たオチの話

これは友人(20代女性)のエピソードである。

大学をやめたり紆余曲折を経て、親の助けを借りながらやっとの思いで卒業にこぎつけたのだが、社会に出てやりたいことも全く思いつかず、もう働けたらどこでもいいやという思いで、手当たり次第にESを出すと、とある飲食店でトントン拍子で選考が進み、働き始めたときのことである。ちなみに彼女は今、その飲食店で毎日パンを捏ねては、売るという仕事をしていて、休日もほとんどなく、人員が足りないときは休日であったとしても職場に行くというザ・社畜のライフスタイルを送っている。興味がてらに、おすすめのパンはある?と聞くと、塩パンというものが一番美しいと教えてくれた。

それはさておき、その彼女が主任補佐という役職になりたてのとき、一つ上の役職の主任であるおじさんに、店内のすべての仕事を手取り足取り、約一年間教えてもらったらしい。そこで彼女は実力をつけ、とうとう別の店舗で主任をすることになったのだ。

そんなある時、会社に行く前にテレビから衝撃のニュースが流れてきた。

会社員◯◯容疑者が強制わいせつ容疑で逮捕

名前が特徴的だったので一瞬であの主任だと気づいたらしい。驚くべきことに、彼女が仕事を教わっている期間にも路上で強制わいせつ行為をしていたのだった。ただ、彼女にとっては、ただの優しい上司なので、顔を思い出したその瞬間から、涙が止まらなくなった。

その後なんとか職場に行って、パンを捏ねたらしいのだが、その日はなぜか塩パンがいつもよりしょっぱかったらしい。

 

追記

ちなみに、その容疑者は「仕事のストレス発散でやった」と語った。友達は私もストレスの原因だったのだろうか、と凹んだと言っていた。はよ仕事やめい。

 

 

 

深夜の大論争

四条木屋町の野菜の美味しい居酒屋にパトロンしてもらっている(バイト代)おじさんと友達で行った時の話だ。

https://www.instagram.com/p/BXqQPIDFetQ/

 

僕はその日、朝から下鴨の古本市に行き、サウナのような境内の中、汗だくになりながらウロチョロし、夕方はジムで筋トレをしていたのもあって、クイックレスポンスでお酒に酔っていた。その中で、おじさんの定番の質問である「今、20億円もらったら何に使う?」が飛び出した。

僕は酔いながらも、パソコンとかスピーカー、プロジェクターなど買って、あとは毎日うまいもの食べれるだけで幸せに感じるので、適当に使ったあとは、全て投資に回す。と答えた。

すると、おじさんは「もっと物欲を持った方がいいよ。結局、物欲が強い人間が成功して、お金を稼ぐんだよ」と返してきた。

僕は、「おじさんが集めているような高い車や腕時計は、機能や制作コスト以上に見合わない値段で売られていて、そんな幻想部分に高い金を出すのは馬鹿馬鹿しい。それは昔の人の価値観だ」と答えた。

そこから、議論は熱々になっていった。

アレキ(100万くらい)のホルンでもヤマハのホルン(40万くらい)でも、ソはソの音で、スペック的には変わらないわけなのに、アレキを選んでいるってことは、幻想部分を買っているわけで、高級外車を買うのと同じなのではという意見が出たりもした。

いや、そんなわけないだろうと思う。材料も作っている職人も全く異なっていて、倍音の多さや息の通りやすさなど、かなり異なる。アレキは適正価格だと答えた。

 

結局のところ、問題はそこではなく、おじさんの価値観も否定せずに認めようよということなのだった。否定するつもりはないけど、古いなとは思っている。

華麗のかなしみ

ところで、人は悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ。

なーんて言葉を聞いたことがあるだろう。

笑いに関しても同じようなことが言われているし、はてには、ほとんどすべての感情、気持ちの動きはその前に何かしらの身体の動きを伴うとまで言われている。

脳神経の研究で近いことが実際に検証されていると、神経学者の池谷裕二さんの著書で読んだことがある。

たしかその研究では、被験者の目の前においてある何かの物体を取ろうと思い、腕を伸ばすという一連の流れにおいて、普通の人は①取ろうと思う②脳が腕を動かす指令を出す③腕が伸びるというステップで体が動いていると思いがちだが、実際に脳波を図ってみると、②①③という順番で進んでいたことが分かり、本当にヒトは自分の意志で動いているのかという哲学的な問いまでに考察が進んでいた気がする。

なるほど。キリスト教信者なら神様がいることがこれで分かったなんて言いそうな話である。

 

そんなことを思い出したのは、昨日カレーの仕込みをしていたときだった。

先月末にFREITAGのキュートなカバンを買ってしまった自分への戒めとして、カレーをどっさり作り、毎日食べるというカレー漬けの生活を送っているのだ。

ぼくはたまねぎをどっちゃりと入れ、飴色まで炒めるのが好きなのだけど、そのたまねぎを刻んでいる時に、涙がじわーっと出てきた。

ただ、全く悲しさは感じ無かった。

ウィーンフィルニューイヤーコンサートの音源を流しながらの作業だったので、悲しくなる余地はゼロだった。だって、あんなに陽の感情のためのクラシック音楽他にないでしょう。

 

という訳で、涙を流したって、悲しくはならないということが分かったのだった。

勝率2割の仕事論 ヒットは「臆病」から生まれる (光文社新書)

タイトルの本を前に読んだ時のメモが出てきたので、一応投稿しておく。

 

 

藤岡和賀夫 「広告は賢者が作るもの」

バラエティー番組のようなCM

本音を言語化

クライアントがどんな悩みを抱えているのか

オリエン返し

三浦武彦| シンデレラ・エクスプレス

狼には狼の企み、サルにはサルの謀

面白い企画をつまらなく説明することは出来ない

「タレントありきは企画の放棄」

営業…つまらないおじさんの話も面白そうに聞く技術

基本的な落語

50の法則…一年に映画50本、本50冊

軽犯罪のような危ういストーリー

小田桐昭| ディスカバー・ジャパン、東京海上日動

秋山晶 野末敏明 杉山登志

ウソ日記

とにかく書くこと

淫するくらいに好きなことを見つける

持っているものから広告の題材になる要素をどうやって抽出するかというテクニックの問題

経験→アイデアかストーリーを素早く

不条理CM 川崎徹

ワトソンクリック

時代は身体に染み込むもの

つまらない広告にモノを買わせる力はない

強い広告=意表を突く×本質を衝く

匿名の講義は認めない

顔(かんばせ

時代のシンボルを作る仕事

現在の桃源郷

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結局、研究室の外に出ず土曜が終わりそうだったので、思い切って近くのネカフェに駆け込んだ。石塚真一BLUE GIANTの続きが気になっていたのも、23時半に外出する理由の一つであった。

 

研究棟を出たところに生えていたキノコを観察してから、徒歩で近くの交差点まで向かった。すでに高揚感があった。4人が座れるボックス配置になっていたオープン席にはすでに3人埋まっていたが、知らん顔してそこにどかっと座った。

 

さて、一気読みを始める。棚からBLUEGIANTを全て引っ張り出しきて、ドリンクバーで野菜ジュースを入れたら試合開始だ。コーラを飲むかのように、ポテチを食べるかのように、漫画を読み進めていく。

 

気づいたら3時間経っていた。店内のBGMがやけにアジアンな雰囲気だなと思って、周囲を見渡すと、ところどころアジアンな装飾品があって、そういうコンセプトのネカフェだということに気づく。

 

こんなに集中したのは久しぶりだなって思った。

 

 

 

 

どうすればいいんだろう。

映画や読書、スポーツ、音楽などいろんなことが好きでやってきたんだが、最近思うのは、世の中には自分の知らない莫大な数の面白いものがあって、その面白さを体験しようと思うと、人の寿命では全く足りないという気づきだ。これは全くもって当たり前の話なんだけど、欲張りな自分は全ての面白さを味わいたいと思ってしまう。映画だけでも一ヶ月に見切れないほどの作品が作られる。そうやって生まれる見ないと一生損するようなストーリーを見逃さないでいるにはどうしたらいいんだろう。

 

結論はまだ見つからない。